油圧ショベルの販売台数は、インフラ投資が減退した中国で需要減が見られるものの、東南アジア、欧州を中心にインフラ投資の拡大を受けて需要が回復したことから、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた前年度を上回った。一方、クローラクレーンの販売台数は、エンジン認証問題の影響を受けた北米で減少したものの、インドや欧州の需要回復などにより前年度並となった。
■2022年度の見通し
油圧ショベルの販売台数は、中国での需要が減少する一方、北米においてエンジン認証問題に対応した新モデルの日本からの生産・供給を再開することや、欧州の旺盛な需要などにより、2021年度を上回るものと想定している。クローラクレーンの販売台数は、日本を中心に需要が堅調に推移し、2021年度を上回るものと想定している。
2022年度の売上高は、前年度比5%増の3,900億円、経常利益は、調達価格上昇分の販売価格への転嫁時期のずれなどにより、同50%減の60億円となる見通し。