・SOECメタネーションなどのカーボンニュートラル技術の社会実装に向けて
大阪ガスは4月19日 、SOECメタネーションなどのカーボンニュートラル技術をはじめとした研究開発や情報発信、社外との共創を推進するため、大阪・関西万博の開催が予定されている2025年の稼働開始を目指し、大阪市此花区の酉島地区に新たな研究開発拠点を設置すると発表した。
昨今、さまざまな企業や官公庁、大学や研究機関において、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた動きが加速している。大阪ガスにおいてもメタネーション技術などの研究開発を進めており、2021年10月には、カーボンニュートラル技術の研究開発拠点として「Carbon Neutral Research Hub」(CNRH)をこの酉島地区に開設している。また、SOECメタネーションが、グリーンイノベーション基金事業(GI基金)に採択され、カーボンニュートラル実現に向けた研究開発をより一層推進していく。
新研究開発拠点は、CNRHの中心施設としてカーボンニュートラルに向けた研究開発を集約するほか、従来のエネルギー技術研究所の機能も移転し、放射冷却素材や天然由来ケトン体3HBなど社会課題の解決に貢献する新規事業創出や当社独自技術の社外展開の推進も目的としている。
酉島地区の約27,000m2のエリアに、新たな研究棟と屋外フィールドを配置するもので、新たな研究棟には、社外との交流を深められる共創・展示エリアを、屋外フィールドには、カーボンニュートラル技術の試験設備を設置予定。SOECメタネーションも当該屋外フィールドにて試験予定であり、ベンチスケール試験(25年度から27年度に実施予定)、パイロットスケール試験(28年度から30年度に実施予定)にも対応できるスペースを確保する。
これら研究環境の整備により、さらなる研究開発の推進、大阪ガス取り組みへの理解増進を図る情報発信、有意義な交流による社外との共創を連続かつ一体的に行える魅力的な拠点とし、大阪ガス技術の社会実装をより加速していく。
Daigasグループは、2021年1月に発表した「カーボンニュートラルビジョン」のもと、今後も脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組み、気候変動をはじめとする社会課題の解決に努め、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指していく。
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