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荏原、正法寺川排水機場(徳島県)に独自技術を採用した排水ポンプ「ポンプラス」を納入

 ㈱荏原製作所は4月12日、国土交通省徳島河川国道事務所発注の正法寺川(しょうぼうじがわ)排水機場に独自技術を採用したポンプ「ポンプラス」を納入したと発表した。

 同機場は、50年以上前、吉野川と支流の正法寺川の合流点に建設された。近年は設備の老朽化や増加する水災害への対策が課題となっていたが、今回、新たにポンプ設備を導入したことで、信頼性の高い排水機場として地域のくらしを守り続けることが期待されている。

 今回の工事では、ポンプの排水能力と運転時の信頼性、維持管理性を向上させることが求められ、排水ポンプ「ポンプラス」を含む技術により以下を実現した。

(1)ポンプ台数の削減
 従来3台で排水していた水量を2台のポンプで排水さる。ポンプ本体の設置だけで、低水位運転や排水量増量で発生する渦問題を解決した。

(2)迅速な排水運転
 従来の横軸ポンプから「立軸ポンプ」に更新したことで、満水操作が不要になった。今まで以上に迅速な排水運転を実現する。

(3)周辺機器の削減
 施設の無水化により、故障リスクを低減し排水機場の信頼性を高めた。

工事諸元:(抜粋) 立軸斜流 II型 減速機搭載形ポンプ(1200VZGE型) Φ1200mm×4.0m3/s×4.6m×320kW 2台
工期:2019年8月8日~2022年3月31日
施工場所:徳島県徳島市応神町西貞方字前須地先

 荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。

 荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。

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