五洋建設は4月11日、シンガポール陸上交通庁(LTA, Land Transport Authority of Singapore)よりクロスアイランド・ライン(地下鉄)CR117工区を単独で受注したと発表した。同工区においては、トムソン・イーストコースト・ライン(地下鉄)のブライトヒル駅(五洋建設施工、2021年8月供用開始)に直結する上下線2本のシールドトンネル工、地下の駅舎等を構築する。受注金額は約447億円。
シンガポールで8番目となるクロスアイランド・ライン(地下鉄)は、シンガポール東部のチャンギ地区から同西部のジュロン地区を東西に結ぶ約50kmの地下鉄となる予定で、第1期区間の約29km(12駅)は2030年開通を予定している。12駅の内、4駅が他路線との乗り継ぎ駅となるため利便性が高く、将来的には10万世帯を越える住民の利用が見込まれる。
同工区はシンガポールの中央 (シンミン地区)に位置しており、特にシールドトンネル工事では高い安全・環境管理が求められる。受注に当たっては価格面だけでなく、同工区の駅舎と接続する予定のトムソン・イーストコースト・ライン(地下鉄)のブライトヒル駅ならびにシールドトンネル建設工事(T211工区)における高水準の施工管理、安全管理が評価された。なお、五洋建設は現在、LTA発注工事として、トムソン・イーストコースト・ライン(地下鉄)のオーチャード駅のT219工区、ノースサウスコリドー高速道路(NSC)のN105工区、ならびに高速輸送システム(RTS)のT232建設工事を施工している。
<工事概要>
工事名称:クロスアイランド・ライン(地下鉄) CR117 工事
発注者:シンガポール陸上交通庁
施工者:五洋建設株式会社
契約金額:約447億円(526百万シンガポールドル)
施工場所:シンガポール、シンミン地区
主な工事内容
シールドトンネル工:2本
開削トンネル工
発進立坑:1基
連絡工:1か所
駅舎構築工:1式
設備工:1式