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東芝インフラシステムズ、インドのデリー市チャンドラワル浄水場向けオゾン処理設備を受注

 東芝インフラシステムズは4月7日、ラーセン&トゥブロ社(Larsen & Toubro Limited 以下L&T)から、デリー市チャンドラワル浄水場向けオゾン処理設備を受注したと発表した。インドで最大級のオゾン設備になる。同プロジェクトは国際協力機構(JICA)の円借款事業であるデリー上水道改善事業の一つ。

 チャンドラワル浄水場は、デリー水道局が運営している既存の浄水場を撤去し、新たにL&Tにより建設される。同浄水場に日量477,000m3の浄水場にオゾン発生量31kg/hのオゾン処理設備3台が導入される予定。

 オゾンは、その強力な酸化力により、脱色・脱臭・ウィルスや微生物の不活化、有機物や無機物の酸化、さらに塩素処理で形成されるトリハロメタン生成の抑制効果があり、かつ処理後には無害な酸素に戻るため、環境負荷が低いというメリットがある。

 日本国内では都市部中心に大規模浄水場に多く導入されている。東芝インフラシステムズは1970年代からオゾン処理設備を開発納入開始し、浄水場・下水処理場及び一般産業における水処理用に約100を超えるプロジェクトで130台以上を納入している。今回の受注はその実績を評価されたもの。

 東芝グループは、長年培ってきた水処理技術、ソリューション技術と、豊富な海外EPC・O&Mの経験に基づき、持続可能な水循環システムの確立と環境先進コミュニティの創出に貢献していく。

注1 トリハロメタン:メタンの4つの水素のうち、3つがハロゲンである塩素(Cl−)、臭素(Br−)などに置換された化合物。トリハロメタンの一種は世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)により、「グループ2B:発がん性の恐れがある」とされている。

注2 EPC: Engineering, Procurement and Construction(設計・調達・建設)

注3 O&M: Operation and Maintenance(運用・保守)

 ニュースリリース

 

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