代表取締役社長兼最高執行責任者 井手 博
2022年4月1日
① IHIグループが目指している社会
現在、我々は気候変動による自然災害の多発や温暖化など、サステナビリティへの大きな脅威に直面しており、この問題は最大の社会課題であります。技術の会社であるからこそ、IHIグループは、「自然と技術が調和した社会」を創ることを目指したいと考えています。
「自然と技術が調和した社会」の実現に向けて、本年度を最終年度とする経営計画「プロジェクトChange」では、「カーボンソリューション」「保全・防災・減災」,「航空輸送システム」を成長事業として再定義しています。
IHIグループは未来への想いと技術の力で社会の課題に果敢に挑戦してきました。そして、これからも技術にこだわり,信頼を提供していく企業グループでありたいと思います。
② 2022年度のIHIグループの取り組み
今年度は、中期経営計画である「プロジェクトChange」の最終年度にあたります。
IHIグループでは、コロナ感染拡大の影響を含め、私たちを取り巻く事業環境の変化に対応するため、2020年度より、「プロジェクトChange」を展開してきました。これは、強靭な収益構造への変革、新たな働き方への変革、ビジネスモデルの変革など、従来の当たり前や過去からの延長線思考を排除し、スピード感をもって、IHIグループを変えるという取り組みです。
事業環境が劇的に変化しているからこそ、我々はそれ以上の速さで変化すること、適応することが必要です。変化を余儀なくされる前に、意思をもって変化することが大切です。新しくIHIグループの一員となった皆さんには過去のしがらみも、当たり前もありません。そういう皆さんだからこそ、変化の中心になって欲しいと思いますし、声を出してほしいと期待しています。
③ 皆さんに期待すること
100年や50年に1回という自然災害が頻発し、コロナウイルスが世界を閉ざし、カーボンニュートラルへの急速な流れが生まれ、世界情勢の不透明感が拡がっています。あたかも現在が特異的に変化の激しい時代であるように言われることもありますが、この激しい変化というのは、もう特異なものではなく、これがノーマルな状態なのだと考えるべきなのだと思います。
変わることの大切さの話をしましたが、激しい変化が常態化した世界に私たちは存在していることを強く意識し、自分が、自分たちがどう変わるべきなのかを考えてほしいと思います。そのためには、将来のあるべき姿を見据えることが重要です。あるべき姿から現在の自分や自分たちの変化の道筋を考えることは、事業にとっても皆さんのキャリアにおいても大切なことだと私は考えています。
何かを変えることは楽なことではありません。しかしながら意思をもった変化の先には夢や希望があります。何を思い描き、何を実現するのか。IHIのコーポレートメッセージである“Realize Your Dreams”は、IHIグループ社員全員に向けて、我々の初心を思い出させてくれるメッセージでもあります。入社された今日、皆さんの心にある志や夢をしっかり持ち続け、実現に向けて努力を続けてください。
ようこそIHIグループへ。
ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。