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ニッポン高度紙工業、約80億円投じて米子工場(鳥取県)に生産設備を増設

 ニッポン高度紙工業(高知県高知市)は3月28日、鳥取県米子市にある米子工場敷地内に製造ラインを増設すると発表した。

 同社主力のアルミ電解コンデンサ用セパレータの販売は、車載市場、産業機器市場、通信設備関連市場における需要の拡大により高水準で推移し、今後も各市場は拡大すると予想している。また、リチウムイオン電池用セパレータや電気二重層キャパシタ用セパレータ等の高機能材も近年販売量が増加しており、現在の設備稼働状況を踏まえ、セパレータ生産能力の増強を決定した。

 生産設備増設にあたっては、南海トラフ地震等災害の影響を高知県内生産拠点と同時に受けにくい米子工場で実施することにした。米子工場に抄紙ラインを増設、裁断加工ラインを新設することで、生産量、生産品種の拡大、製品出荷までの各工程(抄紙~裁断~出荷)の完結および被災リスクの分散が可能となり、高いシェアを頂いている主力のアルミ電解コンデンサ用セパレータおよび安定供給の要望の高まっている高機能材の供給体制をさらに強化するもの。

 増設する生産設備においては、市場の伸びが期待できる車載用途など高付加価値セパレータを中心に生産する予定。また、当該設備は顧客から要望の多いセパレータの薄型化にも応えられる設計としており、より高付加価値のセパレータの開発も加速していく。

 <設備投資の概要>

所在地:鳥取県米子市二本木(当社米子工場敷地内)

総投資額:約 80 億円

取得資産の内容:建屋、セパレータ抄紙設備およびセパレータ裁断加工設備一式等

生産能力:車載用途など高付加価値セパレータの生産能力を約 2 倍に増強

資金調達方法:自己資金等

<日程>

取締役会決議:2022年3月28日

工事着工(予定):2022年12月

設備稼働開始(予定):2024年7月

 ニュースリリース

 

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