㈱オカムラ(横浜市西区)は3月16日、つくば事業所(茨城県つくば市)内に新工場棟を建設すると発表した。
オカムラグループは、中期経営計画において顧客ニーズの多様化、トレンドの変化に対応するための多品種変量生産に適したサプライチェーン改革を全社横断取組課題として掲げている。また2020年∼2022年度の3年間で、既存事業強化・新規事業創出や重点取組み課題への対応等の 「戦略投資枠」として400億∼500億円を設定しており、今回の案件はその一環となる。
オフィス環境事業については、コロナ禍における、社会の価値観・生活様式の急激な変化により、 ハイブリッドワーク普及に伴うセンターオフィス機能の見直しなど、新しい働き方に向けたオフィスへ のリニューアル需要が旺盛に推移する中、ニーズの多様化、トレンドの変化は、今後、より加速度を増していくものと予想している。オカムラでは、市場の変化に対応すべく、新工場棟建設により、主要製品、新製品の柔軟な生産体制を構築するとともに、内製化率の向上や工場倉庫の拡充による、サプライチェーン全体における継続的なコスト削減を推進する。
<新工場棟の概要>
名称:つくば新工場棟
所在地:茨城県つくば市緑ヶ原 1-2-2 テクノパーク豊里工業団地
建築面積:23,000 ㎡
延床面積:44,100 ㎡
構造:鉄骨地上2階建
主要設備:粉体塗装ライン・板金自動加工設備他
投資総額:115 億円
資金計画:自己資金
生産品目:システム収納家具、ワークブース、各種ローパーティション、医療・研究施 設用什器、文教施設用什器 他
着工時期:2022 年 7 月
竣工時期:2023 年 8 月
稼働開始:2023 年 11 月
<参考>つくば事業所:1991 年操業開始、敷地面積(土地) 99,456 ㎡ 、オフィス環境事業の主力工場として、収納家具を中心に生産。