・フィリピン国内の需要増に対応した安定供給体制の確立
東ソーは3月1日、グループ会社の Mabuhay Vinyl Corporation(MVC 社)(フィリピン・マカティ市、 出資比率:東ソー約 88%・三菱商事約 6%・その他約 6%)が、電解設備の生産能力を増強すると発表した。併せて、塩素誘導品である塩酸と液体塩素の生産能力増強も実施する。
フィリピンの苛性ソーダ需要は、食品工業洗浄用途を中心に幅広い産業で需要が拡大しており、今後も堅調な成長が見込まれる。一方、塩素需要も、インフラ整備が進む上下水道の殺 菌用途や、漂白剤用途等で需要が伸長している。このような環境下、MVC 社は、電解設備 の生産能力を増強することで、同国における苛性ソーダおよび塩素誘導品の需要の拡大に対応 し、安定供給体制の確立を図る。
また、同計画では、電力および蒸気の消費量削減や、更なるエネルギー有効活用を併せて実 施することで、二酸化炭素の排出量を増強前よりも削減する。
東ソーグループは、今後もアジア地域での旺盛な需要の拡大に対応し、収益力の強化を図っ ていく。
<計画内容>
設備:電解設備(苛性ソーダ・塩素):
生産能力:苛性ソーダ換算で年産13千 DMT 増 (完工後、年産32千 DMT)
投資額:約14億円
商業運転:2023年11月予定
<MVC 社概要>
設立:1965年8月
所在地:フィリピン マカティ市(本社)
事業内容:苛性ソーダ・塩素の製造・販売