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三菱重工グループ、米国マイアミ国際空港ノースターミナル線のAPMシステムO&M契約を更新

・信号などの設備更新工事と追加車両製造も併せて受注

・営業運転開始以来O&Mを担うグループ企業の米国CMSI社を通じ契約締結、期間は最長10年

・三菱重工グループが一体となり、APMシステム供給からO&Mプラス高付加価値をワンストップサービスで提供

 米国の空港向け全自動無人運転車両システム(APM:Automated People Mover)の運行・保守(O&M:Operation and Maintenance)を手掛ける三菱重工グループのCrystal Mover Services, Inc.(CMSI、本社:米国フロリダ州マイアミ)は2月24日、フロリダ州・マイアミ国際空港(MIA:Miami International Airport)ノースターミナル線「Miami Skytrain」向けAPMのO&M更新契約をマイアミ・デード郡航空局(Miami-Dade Aviation Department)との間で締結しました。契約期間は2022年1月から最長10年(5年プラスオプション5年)となります。併せ、信号などの設備更新工事と追加車両(2編成4両)の製造も受注したと発表した。

 全長約1.1km・4駅からなるノースターミナル線は、三菱重工グループが住友商事と共同で1999年に建設工事を受注した。2010年9月の営業運転開始後はCMSIがO&Mを行い、高い稼働率により安全性・信頼性を有する輸送手段を実現している。現在は10編成20両のAPMが運行されており、今回受注した追加車両による一層の輸送力向上が期待される。車両の製造は、三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社三原製作所で行われる予定。

 CMSIは、三菱重工の米国統括拠点である米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)と住友商事の共同出資会社。2009年1月の発足以降、三菱重工グループが米国のマイアミ、ワシントン・ダレス、アトランタ、オーランド、タンパの各国際空港に納入した全てのAPMのO&Mを手掛け、安全で安定した運行に貢献している。

 三菱重工グループは、今後も世界各国のサービス拠点と連携し、設備更新工事やデジタル・AI技術を取り入れた新しいソリューションの提案など、顧客ニーズに応える付加価値の高いサービスを提供していく。また、CO2を排出しないクリーンな輸送手段であるAPMの納入を通じ、世界各地の経済発展、交通利便性向上といった地域課題への対応と解決策の提供を目指すとともに、カーボンニュートラル社会の実現にも貢献していく。

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