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日立パワーソリューションズ、白神ウインド合同会社から過去最大級の風力発電設備を受注

・日立グループ過去最大級となる25基・96,600kWの風力発電設備

㈱日立パワーソリューションズ(茨城本社:日立市幸町、東京本社:東京都千代田区)は2月21日、白神ウインド合同会社(代表社員 大森建設株式会社 職務執行者 大森 三四郎)から、4,200kW の陸上向け風力発電設備25基を受注したと発表した。同設備は、同社が秋田県能代市山本郡八峰町において2025年3月の運転開始を予定している、(仮称)能代山本広域風力発電事業の4カ所の風力発電所に設置されるもので、合計出力は96,600kWとなる。なお、今回の受注は、日立グループにおける過去最大級の規模となる風力発電設備の受注。

 秋田県は、沿岸部を中心に風況に恵まれていることから、全国1位となる648,549kW1の風力発電導入量を誇っており、20163月に策定した「第2期秋田県新エネルギー産業戦略」において、2025年度末までに風力発電導入量を815,000kW2に拡大させる目標を立てている。また、能代市は、2019年3月に策定した「能代市次世代エネルギービジョン」において、陸上風力発電の導入量を、2019年3月時点の62,660kWから、2028年末に195,660kWに引き上げる目標を示した。

 今回、白神ウインド合同会社が実施する(仮称)能代山本広域風力発電事業は、能代市と山本郡八峰町におよぶ地域において、峰浜風力発電所、落合風力発電所、水沢風力発電所、比八田・朴瀬風力発電所の4カ所に、計25基・合計出力96,600kWの風力発電設備を導入する事業であり、秋田県および能代市の目標達成に大きく貢献するもの。

1 2020年末時点。

 20222月発表の「第2期秋田県新エネルギー産業戦略(改訂版/素案)」より。 2「第2期秋田県新エネルギー産業戦略(改訂版/素案)」において、904,489kWの新たな目標値案が示された。

 日立グループは、風力発電設備に関して、累計860基3を受注するなど、国内トップクラスの豊富な実績を有している。このうち、日立パワーソリューションズは、1996年に風力事業を開始して以来、累計461基4の風力発電設備の建設を行っており、また、風力発電事業の事業化計画から設計、建設、運用、保守まで一貫した支援を行っている。秋田県内においては、これまでに累計101基*4の風力発電設備を建設しており、能代市に東北地方の風力発電設備保守サービスの中核拠点である能代サービスセンタを開設するなど、地域に根ざした保守体制を構築するとともに、稼働率保証を含めた長期包括保守契約に基づく、高稼働率維持に貢献する保守サービスを提供している。

*3 2021年12月末時点。
*4 2022年1月末時点。

 今回、日立パワーソリューションズは、パートナーであるドイツ・エネルコン社製の単機出力4,200kWの風力発電設備「E-115」計25基を、4カ所の発電所に納入する。今回の受注は、日立パワーソリューションズの事業化計画・設計段階からの一貫した事業化支援および、地域に根ざした保守体制、高稼働率維持に貢献する保守サービス、さらには「E-115」のギアレスによる低騒音・高信頼性と、低風速でのカットイン*5、高い発電効率などが高く評価されたことによるものとしている。

*5 発電開始のこと。

 日立パワーソリューションズは、風力・太陽光発電システムや、蓄電池、エネルギーマネジメントシステムなどの再生可能エネルギー事業を通じて、日立グループが掲げる「脱炭素ビジネス」の拡大に取り組み、気候変動の緩和と適応に貢献していく。

(仮称)能代山本広域風力発電事業の概要

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■日立パワーソリューションズについて(原文ママ)

 日立パワーソリューションズは、日立グループの一員として、OT(Operational Technology)やIT(Information Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。日立パワーソリューションズは、エネルギー・産業・情報など社会インフラのさまざまな分野でソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。

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