kikai-news.net

アサヒグループホールディングス、生産・物流拠点の再編計画を発表

・新九州工場(仮称)を準備

 アサヒグループホールディングスは2月15日、「中長期経営方針」に基づき、日本全体の最適生産・物流体制の構築、サステナ ビリティ戦略の高度化に向けて、アサヒグループジャパン傘下におけるサプライチェーン体制の再編計画を決定したと発表した。

 国内ビール工場の生産能力を最適化することで操業度の向上を図るとともに、酒類や飲料などの多品種製造が可能なハイブリッド工場の拡大展開により、グループ全体でのコスト競争力向上とさらなる効率化を 推進する。またサステナブルな生産設備を導入する新工場をモデル工場として、エネルギーの抜本的な効 率化をはじめ、CO2 回収技術の導入によるカーボンネガティブの早期実現を目指す。一連の再編によ り創出する原資を再投資し、将来的には国内グループ全生産拠点におけるカーボンネガティブの実現によ り、持続可能な社会への貢献と未来のステークホルダーからも信頼されるグループを目指していく。

アサヒビール神奈川工場・四国工場について

 中長期的な市場動向をふまえ、グループ全体の生産性および収益力向上を図るため、アサヒビール神奈川工場と四国工場は 2023 年 1 月末をもって操業を終了する。両工場に所属する 137 名の社員につい ては、グループ社内における配置転換や「ネクストキャリア支援制度」による再就職支援サービスの提供な どを実施する予定です。操業終了後の工場跡地の活用については、検討中。

 本件に伴う固定資産の減損損失等により、その他の営業費用約 145 億円を 2022 年 12 月期決算に計 上予定だが、詳細については精査中。

アサヒビール博多工場・新九州工場(仮称)について

 アサヒビール博多工場は 2025 年末をめどに操業を終了し、近隣へ移転する予定。2026 年から新九州工場(仮称)として操業を開始するための準備を開始する。122 名の社員については、移転先の新九 州工場(仮称)を主とした配置転換を実施する。操業終了後の博多工場跡地の活用および移転先については検討中。

 新九州工場(仮称)は、アサヒグループの次世代生産体制のモデル工場として、製造方法の刷新などにより エネルギー使用量を従来比で 50%削減し、使用するエネルギーの再生可能エネルギー化も推進します。さ らに CO2 回収技術の導入などにより、CO2 吸収量が排出量を上回る「カーボンネガティブ」の早期実現 を目指す。また、ビール類・ノンアルコールビールテイスト飲料・RTD・アサヒ飲料製品などグループの多様な製品や容器の製造を行い、物流面での効率化と工場の操業度向上を目指す。 本件に伴う 2022 年 12 月期業績予想に与える影響は軽微。

アサヒビール西宮東配送センター・ニッカウヰスキー西宮工場について

 アサヒビール西宮東配送センターは 2024 年末をめどに業務を終了します。同敷地内にあるニッカウヰ

スキー西宮工場は 2024 年 3 月をめどに操業を終了し、飲食店向け樽詰めサワー「樽ハイ倶楽部」・「樽詰 めハイボール」の生産機能をアサヒビール吹田工場に移管する。アサヒビール西宮東配送センターとニッ カウヰスキー西宮工場に所属する社員については、グループ社内における配置転換を実施する。配送セ ンターおよび工場跡地の活用については検討中。

 詳細は、ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了