㈱荏原製作所(以下:荏原)は2月14日、精密・電子事業カンパニーの主力製品であるCMP装置をはじめとする装置事業の強化に向け、藤沢事業所に新開発棟(仮称V8棟)および熊本事業所に新生産棟(仮称K3棟)の建設を決定したと発表した。
半導体市場は、自動車、エネルギー、医療の分野での需要拡大や、IoT、DXの進展に伴い、大幅な成長が予測されている。それらを支える半導体製造装置には、用途や製造プロセスなど多様なニーズへの対応と加速度的な進化が求められている。
新開発棟・新生産棟の建設により、開発力・生産力を強化し、変化のスピードが速い半導体業界において、さらなる事業拡大を図っていく。
荏原は今後も、顧客の期待に応える技術で課題に挑戦していく。多様化し加速する半導体業界のさらなる発展と、荏原の長期ビジョン「E-Vision2030」で掲げる「進化する豊かな生活づくり」に貢献していく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
<開発棟および生産棟概要>
・開発エリアの拡充、IoTネットワークの整備による開発の加速
・お客さまへのプロセス評価・提案力の強化
・最先端の開発装置、検査装置、ユーティリティ環境を活用した次世代のプロセス開発
所在地:神奈川県藤沢市本藤沢4-2-1
施設内容:半導体製造装置の開発棟
建築面積:約4,300平方メートル
着工時期:2022年10月予定
竣工時期:2023年12月予定
(2)生産棟
・IoT技術を活用した生産システムの採用でDXを推進し、高効率生産ラインを確立
・脱炭素社会に向け、環境負荷低減を考慮した生産設備
所在地:熊本県玉名郡南関町肥猪4000-1
施設内容 半導体製造装置の生産棟
建築面積:約14,500平方メートル
着工時期:2023年7月予定
竣工時期:2024年6月予定