大倉工業(香川県丸亀市)は2月 10 日、新規材料事業部において、光学用アクリルフィルムの生産能力増強を目的とした新工場建設及び製造装置の増設を決定したと発表した。今回の増強により、光学用アクリルフィルムの生産能力は、現行の約2倍になる。
液晶ディスプレイに使用される偏光板の偏光子保護用アクリルフィルムは、従来より使用されているTACフィルムに比べ吸水性が小さいことから、寸法安定性が必要とされる大型液晶テレビに採用が拡大している。今後液晶テレビの更なる大型化、高精細化、高輝度化に伴い、アクリルフィルムの需要はますます拡大すると見込まれている。
大倉工業は、今後も拡大する市場に対応するため、仲南工場敷地内に光学用アクリルフィルム用の新工場を建築し、新たな一貫製造装置を増設することを決定した。
<工場及び製造装置増設の概要 >
建設予定地:香川県仲多度郡まんのう町佐文773番地6号 (仲南工場敷地内)
工場概要 :製造装置設置スペースと倉庫を備えた約6,900m²の工場を新設
導入設備 :製品幅2,600mm対応溶融押出・縦横延伸一貫製造装置
着 工 :2022年2月
量産開始 :2023年12月(予定)
投資額:約60億円