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クボタ、21年売上は18.5%増の2兆 1,968 億円、22年は11.5%増の2兆 4,500 億円見込む

 ㈱クボタが2月14日に発表した2021年12月期(2021 年 1 ~ 12 月)連結業績によると、売上高は前期比 3,435 億円(18.5%)増加して 2 兆 1,968 億円となった。国内売上高は水・環境部門やその他部門が減少したが、機械部門が農業機械などを中心に 増加したため、前期比 76 億円(1.3%)増の 6,028 億円となった。海外売上高は水・環境部門が減少しましたが、農業機械や建設機械が大きく伸長したため、前期比 3,359 億円(26.7%)増の 1 兆 5,940 億円となった。海外売上高比率は前期比 4.7 ポイ ント上昇して 72.6%となった。営業利益は原材料価格や物流費の高騰などの減益要因はあったが、国内外での大幅な増収や為替の改善などにより、前期比 709 億円(40.5%)増の 2,462 億円となった。税引前利益は営業 利益の増加により前期比 667 億円(35.9%)増加して 2,526 億円となった。法人所得税は 649 億 円の負担、持分法による投資損益は 30 億円の利益となり、当期利益は前期比 493 億円(34.9%)増 の 1,907 億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は前期を 471 億円(36.7%)上回る 1,756 億円となった。

 クボタ2021年12月期データ

■部門別の概況

<機械部門 >

 同部門は農業機械及び農業関連商品、エンジン、建設機械により構成されている。

 売上高は前期比 23.6%増加して 1 兆 8,648 億円となり、売上高全体の 84.9%を占めた。

 国内売上高は前期比 6.0%増の 3,105 億円となった。消費増税前の駆け込み需要の反動減からの回復や、経営継続補助金による需要の増加により農業機械や農業関連商品が伸長した。

 海外売上高は前期比 27.8%増の 1 兆 5,543 億円となった。北米では、サプライチェーンの混乱による調達の遅れは続いているが、郊外移住などに伴う旺盛な需要を背景にトラクタや建設機械が大幅に増加した。欧州では、前年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う販売低迷からの回復により、建設機械、トラクタ、エンジンが増加した。アジアでは、タイで農業機械が良好な天候 や作物価格の高値安定に支えられた畑作市場の好調により大幅に増加したほか、インドでも農業機 械が好調に推移した。その他の地域では、オーストラリアのトラクタや建設機械が政府の景気刺激策を背景に大きく伸長した。

 セグメント利益は原材料価格や物流費の高騰などの減益要因はあったが、国内外での大幅な増収や値上げ効果、為替の改善により前期比 39.1%増加して2,504 億円となった。

<水・環境部門>
 同部門はパイプインフラ関連製品(ダクタイル鉄管、合成管、官需向けバルブ、素形材、スパイラ ル鋼管、空調機器等)、環境関連製品(各種環境プラント、ポンプ、民需向けバルブ等)により構成さ れている。

 売上高は前期比 3.3%減少して 3,054 億円となり、売上高全体の 13.9%を占めた。

 国内売上高は前期比 3.0%減の 2,657 億円となった。パイプインフラ関連製品は緊急事態宣言に伴う工期延長の影響などによりダクタイル鉄管や工事事業が減少した。環境関連製品は排 水ポンプ車の増販があったが、プラント建設の減少により全体では減少となった。

 海外売上高は前期比 5.2%減の 397 億円となった。素形材やダクタイル鉄管などが減少した。

 セグメント利益は国内での減収と原材料価格の高騰により前期比 14.1%減少して 223 億 円となった。

<その他部門>
 同部門は各種サービス事業などにより構成されている。

 売上高は前期比 6.3%減の 266 億円となり、売上高全体の 1.2%を占めた。セグメント利益は前期比 6.9%増加して 37 億円となった。

■次期の見通し
 2022年12月期の売上高は前期比2,532 億円増の 2 兆 4,500 億円を見込んでいる。国内市場では、機械部門は経営継続補助金の打ち切りにより売上は横ばいだが、水・環境部門は値上げによる単価上昇により増加する見通し。海外市場では、機械部門が北米、欧州での底堅い需要を背景に 増収を見込んでいるほか、水・環境部門も増収となるため、海外売上は増加する見通し。

 営業利益は増収効果が見込める一方で、値上効果が原材料費、物流費といったコストアップ要因 を吸収するまでにタイムラグがあるため、本年度に全て取り込めないことなどにより 2,500 億円となる 見込み。税引前利益は 2,530 億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は 1,780 億円を予想 している。

 なお、足元で新型コロナウイルス変異株の感染が世界的に拡大している。今後さらに状況が悪化した場合には、業績にも影響が出る可能性があるが、現時点では想定が困難なため業績予想には反映していないとしている。

 業績見通しにおける想定為替レートは、1米ドル=114 円、1ユーロ=128 円としている。

 クボタ の2021年12月期決算短信

 決算説明資料

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