・事業出資し、完成後の運営にも参画
日立造船を代表とする共同企業体(以下、日立造船 JV)は2月3日、広島県福山市で 福山バイオマス発電所合同会社(以下、合同会社)が主体となり計画されている木質バイオマス発電所(発電出力 52,700kW)の建設工事を受注したと発表した。また、2025 年 4 月末を予定している完成後は、太平電業と共同で約 20 年間 に亘る運転保守業務を担う。
日立造船 JV は、合同会社より同発電所の建設工事を受注し、日立造船は主にボイラやタービン、発 電機などの主要設備を供給する。
未利用間伐材などを利用するバイオマス発電は、地域資源の有効活用やエネルギーの地産地消、 循環型社会の形成に貢献するものとして推奨されている。
日立造船は、これまでも「宮の郷木質バイオマス発電所(茨城県常陸太田市)」の運営、神栖バイオマ ス発電所(茨城県神栖市)の建設など、バイオマス発電の建設や運営に関する実績を有しており、 今後もバイオマス発電の普及を通じて脱炭素社会や循環型社会の実現に貢献していく。
同発電事業は、Solariant Capital (東京都港区、 以下、ソラリアント)が事業開発を行ってきたもので、合同会社には中部電力、ソラリアント、太平電業、稲畑産業、東京産業の 5 社に加えて、日立造船も2%の出資を行う。
<受注概要>
発電所名:福山バイオマス発電所
発注者:福山バイオマス発電所合同会社(事業主体)
(所在地)東京都港区六本木六丁目 10 番 1 号
受注者:日立造船と㈱奥村組による共同企業体
建設予定地:広島県福山市箕沖町 124
発電出力:52,700kW
燃料種別:木質ペレット、木質チップ(広島県産の未利用間伐材など)
完成予定:2025 年 4 月末
運営期間:2025 年 5 月~2044 年 11 月末(19 年 7 カ月)