kikai-news.net

日立建機、IoTとAIを活用し、鉱山現場の課題解決に貢献するサービスソリューションConSite Mineを提供開始

・ブームやアームの亀裂発生を予測し、安全性と生産性を向上、ライフサイクルコストを低減

 日立建機は1月24日、鉱山現場向けに、IoTにより鉱山機械を24時間遠隔監視し、稼働状況のAI分析などにより、鉱山現場の課題解決に貢献するサービスソリューション「ConSite Mine(コンサイト・マイン)」を2022年1月より、グローバル市場に向けて提供を開始したと発表した。(画像:ConSite Mineの定期レポートイメージ)

 鉱山機械は、24時間365日、安定した稼働が求められるため、鉱山機械のセンサーから、稼働データを収集している。しかし、従来の方法では鉱山機械の稼働データから問題の発生を詳細に予測することが難しかったため、サービス員は、機械の稼働時間を目安にして定期的にメンテナンスや点検、部品交換を行ってきた。その点検や故障原因の特定に費やす時間と費用が、顧客やサービス員にとって負担となっていた。

 「ConSite Mine」は、超大型油圧ショベルとリジッドダンプトラックの状態を遠隔監視し、顧客の保守担当者や販売代理店などのサービス員に電子メールとスマートフォンのアプリで、月1回、機械の稼働状況を知らせする「定期レポート」と、各種センサーが機械の異常を検知した際に、随時知らせる「アラームレポート」の2種類のレポートを発行する。

 中でも、鉱山機械の設計・製造の知見に基づく独自の応力解析技術とAIを組み合わせて、超大型油圧ショベルのブームやアームの亀裂発生を予測する機能「Load Index(ロード・インデックス)」が特長。

 サービス員は、レポート上の分析結果を確認して、鉱山機械の状態に合わせて適切なタイミングでメンテナンス、点検、部品交換の提案を行うことで、安全性と生産性の向上、ライフサイクルコストの低減、機械のダウンタイム(運転停止時間)の抑制に貢献する。

 将来的には、カナダの連結子会社Wenco International Mining Systems Ltd.(ウェンコ社)の鉱山機械モニタリングシステム「Ready Line(レディー・ライン)」と接続し、オペレータの運転操作や、リジッドダンプトラックの稼働現場に合わせた燃費チューニングの効果をダッシュボードで表示するなど、機能を拡充する予定。

 日立建機グループは、これまでも、身近で頼りになるパートナーとして、顧客の課題を解決するソリューション「Reliable solutions」を提供してきた。今後もマイニングにおける部品・サービス事業を拡大し、グローバルな社会課題の解決に取り組んでいく。

 詳細は、ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了