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国際協力銀行(JBIC)、日本企業によるロシア向け石油化学プラントの輸出を支援

・ロシア法人INK向けにバイヤーズ・クレジット

   国際協力銀行(JBIC)は12月30日、12月29日にロシア連邦法人Limited Liability Company “Irkutsk Oil Company“(以下、INK)との間で、融資金額約522百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結したと発表した。融資は、ドイツ銀行東京支店(幹事行)、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店及びゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社との協調融資(協調融資総額871百万米ドル)であり、民間金融機関の融資部分には株式会社日本貿易保険(NEXI)による保険が付される。

融資は、INKを通じて、INKの子会社であるロシア法人Limited Liability Company “Irkutsk Polymer Plant”が、東シベリアのイルクーツク州ウスチクート市にエチレン製造プラント及びポリエチレン製造プラントを新設するにあたって、東洋エンジニアリング等からプラント設備一式等を購入するための資金を融資するもの。

 ロシア及びアジアにおけるエチレンやポリエチレンを含む化学品の需要拡大に伴い、ロシアの石油化学分野では多数の設備投資が見込まれており、INKは、保有する埋蔵ガスを有効活用し、事業活動の中心である石油生産等の上流分野から、プラスチック製造等の下流分野へ事業展開することを目指している。融資は、日本企業の輸出を支援し、同国の石油化学分野における日本企業のビジネス機会の創出を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業のプラント機器等の輸出や海外事業展開を金融面から支援していく。

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