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●年頭所感 コベルコ建機株式会社 代表取締役社長 尾上 善則

 年初にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

 昨年は、一昨年に続き新型コロナウイルスの影響が大きかった一方で、社会全体がアフターコロナへ向けて踏み出し始めた一年だと実感しました。秋口までは終わりの見えない感染拡大が続いた一方で、冬の近づきとともに国内の感染状況は急速に回復の兆しを見せています。経済活動も活発になってきており、この傾向が続くことを切に願っております。

 このような状況下において、当社は5 ヵ年の中期経営計画元年にあたり、目まぐるしく変化する事業環境の中で、存在感を発揮し続けるために新たなスタートを切りました。まず、油圧ショベルの遠隔操作システム「K-DIVE CONCEPT」。2015 年のコンセプト策定からスタートし、昨年9月には北海道のコックピットから広島にある機械を遠隔操作する実証実験に成功しました。

 この成果をもとに、実用化に向けた検証を重ねていきます。そして、クレーン分野では、国内フラッグシップモデルとなる「マスターテック7200G NEO」が販売開始となりました。すべてのお客様にとって使いやすい、また現場の働き方を大きく変えることを目指しフルモデルチェンジした200t 級のクローラクレーンです。「ユーザー現場主義」を体現した次世代クレーンとして、多くの現場で活躍してくれることを期待しています。

 また、9 月には広島に開発生産拠点を移して以降の当地における油圧ショベル累計生産台数が30 万台を達成しました。このことは私たちの大きな誇りとなるとともに、社員一同今後の更なる飛躍に向け改めて想いをひとつとしました。

 本年は中期経営計画の2年目にあたり、計画実行への動きが本格化します。製品においてはグローバルで各エリアのニーズに合わせたラインナップの拡充を進めます。また、ICT 建機のさらなる技術開発、遠隔操作の実現による建設業界の働き方改革など、社会変化に合わせたさまざまなソリューションを提供、当社が持つ「モノ」づくりの力を最大限活かし、お客様の新たな価値創出につながる「コト」ビジネスの事業化も目指していきます。

 皆様にとって、2022 年が素晴らしい年でありますことを祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。

 コベルコ建機HP

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