九州電力および西部ガスは12月23日、共同で事業化検討を行ってきた北九州市響灘地区におけるLNG(液化天然ガス)を燃料とした発電所について、開発することを決定したと発表した。今後、両社は、2022年度始めを目途に計画の実施主体となる合同会社を設立し、開発を進めていく。
同発電所は、発電方式にCO2排出量が少ない最新鋭のコンバインドサイクル(※)を採用し、カーボンフリー燃料(水素等)の活用を視野に入れた設備となっている。同発電所の開発により、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、九州地域の発電設備の低・脱炭素化を進めることが可能となる。
両社は、エネルギーサービス事業を通じて、九州地域における低・脱炭素社会の実現と電力の安定供給に貢献していく。
※ ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率の発電方式
<発電所の概要>
建設予定地:北九州市若松区向洋町(ひびきLNG基地の隣接地)
開発規模:62万kW×1基
発電方式:ガスタービンコンバインドサイクル方式
(ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率の発電方式)
燃料:LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)
熱効率:約64%(低位発熱量基準)
工事開始:2023年1月予定
営業運転開始:2025年度末