日揮ホールディングスは12月17日、フィリピン現地法人であるJGCフィリピン社が、フィリピンの財閥系企業グループであるAboitiz (アボイティス)グループよりメガソーラー発電所建設プロジェクトを受注したと発表した。
フィリピンでは、電気事業者に対して、一定割合を再生可能エネルギー起源の電源から調達することを義務付けるRenewable Portfolio Standards(RPS)制度が導入されており、太陽光発電を含む再生可能エネルギー施設・設備の建設計画が相次いでいる。
フィリピンの大手電力会社であるAboitizPower社などを有するAboitizグループは、同グループの発電容量を2030年までに9,200MWへ拡大し、その内、再生可能エネルギーが占める割合を50%以上とする計画を本年発表した。
同プロジェクトはAboitizグループがマニラ首都圏のあるルソン島で開発を手掛ける初めての太陽光発電所プロジェクトであり、同案件を皮切りに、この先10年間で多数の再生可能エネルギー発電プラントの開発・新規投資を計画していル。
JGCフィリピン社は、30年以上に亘って同国内で数多くのプラント・設備の設計・調達・建設(EPC)事業を続けてきた。
同プロジェクトの受注に際しては、日揮グループの国内外における太陽光発電設備の豊富なEPC実績、ならびにJGCフィリピン社の高いプロジェクト遂行能力が評価された結果であると考えている。
JGCフィリピン社は、今後も同国で再生可能エネルギーおよびLNG(液化天然ガス)発電分野への旺盛な投資が継続することから、受注拡大を目指す。
日揮グループは、中期経営計画「BSP2025」における3つの重点戦略の一つとして「EPC事業の成長市場・分野への拡大」を掲げており、脱炭素社会を実現するためにエネルギートランジションが加速しているアジアの国・地域で「地産地消型」のプロジェクトを遂行し、リージョナル経営体制を強化していく方針。
<プロジェクトの詳細>
契約先:PV SINAG Power, Inc.(PV シナグ パワー社)
(AboitizグループのAboitiz Renewables, Inc.が100%出資する特別出資会社)
建設場所:フィリピン共和国 パンガシナン州 ブガロン(首都マニラから北西約200 km)
役務内容:出力94 MW(直流)のメガソーラー発電所および送配電設備に関わる設計、機材調達、建設工事(EPC)役務
契約形態:ランプサム契約
受注金額:非公開
納期 :2022年末