・欧州および米国を中心とした空調機器用圧縮機の需要増加に対応
欧州では、脱炭素政策により、化石燃料を使用するボイラー式に代わり、省エネ性が高いヒートポンプ式暖房・給湯機の需要が急速に拡大している。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅時間の増加で、特に米国において、住宅用大型エアコンの新設・増設ニーズが顕在化しており、今後も継続して需要拡大が見込まれる。
三菱電機は、これらの需要拡大に対応し、市場への安定した製品供給を実現するため、SCIにおける空調機器用圧縮機の生産能力を増強する。
※熱移動技術であるヒートポンプを応用し、室外の空気の熱で加熱した温水を室内に循環し暖房・給湯を行うシステム。
<生産体制強化の内容>
概要:SCI製スクロール圧縮機年間生産74.5万台から、年間生産87万台へ増強
スケジュール:2022年10月増産開始
投資金額:約6億タイバーツ(約20億円)
省エネ・環境対策:複数工程を集約して生産時間短縮を図る設備導入、省エネ機器を採用した新設備の導入等により、CO2排出量を削減。
<SCIの概要>(2021年11月末時点)
社名:Siam Compressor Industry Co., Ltd.
(サイアム・コンプレッサー・インダストリー)
代表者:社長 加藤 太郎
所在地:タイ王国 チョンブリ県 レムチャバン工業団地
資本金:16億タイバーツ(約56億円、三菱電機 73%、三菱電機コンシューマー・プロダクツ(タイ)社 25%、カンヨン・エレクトリック社 2%出資)
敷地面積:179,000m2 (建屋面積 75,000m2)
事業内容:空調機器用圧縮機の製造・販売
人員:2,186名