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JFEエンジニアリング、英国で廃棄物発電プラントを受注

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は12月9日、ドイツ子会社スタンダードケッセル・バウムガルテ社(以下、SBG社)が、英国スコットランド・アーバイン市に建設される廃棄物発電プラントを受注したと発表した。

 英国では、リサイクルされた後の廃棄物の約40%が埋立処理されており、処分場の逼迫が同国の環境政策上、大きな問題となっている。このような背景のもと、ごみを焼却により減容化するだけでなく排熱も有効活用できる廃棄物発電プラントの建設が進められている。

 今回の廃棄物発電プラントは、英国の再生可能エネルギー関連の投資会社Octopus Renewables社がイタリアのプラント建設会社であるSTC Power社と、その親会社のSterling and Wilson社からなるコンソーシアムに発注したもの。プラントは、557t/日の廃棄物処理が可能であり、発電出力は17,000kWで一般家庭約36,000世帯分の発電能力を有する。SBG社はプラントの主要設備である炉・ボイラの設計・調達・建設を行う。

 SBG社はこれまで、欧州を中心に約120件の廃棄物発電プラントの建設を行ってきた。これに加え、英国におけるバイオマス発電プラント(スぺイサイド)や廃棄物発電プラント(ダンディ、アバディーン)の豊富な実績が認められ、今回の受注に至った。

 JFEエンジニアリンググループは、グループの総合力を結集し、今後も世界各国で廃棄物発電プラントのエンジニアリングを通じて循環型社会の形成に貢献していく。

<受注概要>

需要家:Octopus Renewables
発注者(元請):STC Power S.r.l社、Sterling and Wilson Private Limited社
受注範囲:炉、ボイラ設備一式(据付を含む)
処理規模:557t/日(1炉)
竣工年月:2024年8月(予定)

<Octopus Renewables社>

本社:英国 ロンドン
事業内容:再生可能エネルギープラントへの投資(英国の資産運用会社Octopus Capitalのグループ会社)

STC Power社 概要>
本社:イタリア エミリア=ロマーニャ州フォルリ市
従業員数:約110人
事業内容:廃棄物発電、再生可能エネルギー等の発電プラント建設

Sterling and Wilson社 概要>
本社:インド ムンバイ市
従業員数:約2,100人
事業内容:大規模火力発電設備、太陽光発電設備等のプラント建設

 画像:施設完成予想CG

 ニュースリリース

 

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