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日揮、マレーシアでFLNGプラントの基本設計役務を受注

 日揮ホールディングスは12月2日、海外EPC事業会社である日揮グローバルが韓国サムスン重工業と共同で、マレーシア国営石油会社(ペトロナス社)が計画しているFLNGプラントに係る基本設計役務を受注したと発表した。

 受注した案件は、ペトロナス社が計画する新規FLNGプラントの基本設計役務。FLNGプラントは同国サバ州沖合のガス田から集積・前処理されたガスを利用し、LNGを洋上(沿岸)で年産200万トンのLNGを生産する予定。同案件において、日揮グローバルは主にFLNGトップサイド(LNG生産プラント)の設計及びプロジェクト全体の管理を担当し、共同受注者である韓国・サムスン重工がFLNG船体の設計を担当する。

 基本設計は、日揮グローバル・サムスン重工コンソーシアムグループのほか、別グループにも発注されており、基本設計終了後に設計・調達・建設(EPC)役務の見積を各グループが提出し、最終投資決定を経てEPC受注者が選定される予定。

 日揮グループは、1980年代からペトロナス社が保有するサラワク州ビンツル地区のLNGコンプレックス(年産約2,900万トン)のLNGプラント9系列全てを建設してきたほか、近年では、これらプラントの生産性を向上に向けた業務もペトロナス社と共同で実施してきた。加えて、サムスン重工と共同でペトロナス社にとって2船目となる深海ガス田向けとしては世界初のFLNGプラントを完工するなど、ペトロナス社との信頼関係と実績を築いてきた。同案件についても、ペトロナス社との強い信頼関係と豊富なプラント建設実績を活かし、EPC役務の受注を目指していく。

<受注概要>

契約先:マレーシア国営石油会社(ペトロナス社)
設置予定地:マレーシア サバ州 シピタン石油&ガス産業パーク沖沿岸部
役務内容:年産200万トンのFLNGプラント(浮体式LNG生産施設)に係わる基本設計役務(FEED:Front End Engineering and Design)
受注金額:非公表
納期:2023年1月(予定)

 ニュースリリース

 

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