㈱荏原製作所は12月2日、地方共同法人 日本下水道事業団が発注する広川ポンプ所(名古屋市中川区広川町内)のポンプ設備工事を受注したと発表した。
2008年8月末の豪雨により、名古屋市の広い範囲で床上浸水の被害が生じたことから、名古屋駅周辺を含む地域では浸水被害の軽減を目的として60mm/hの降雨に対応する雨水調整池など施設の整備が進んでいる。荏原は、それぞれの目的に合わせて水を送るポンプ設備などの提案、設計、調達、機械設備工事、並びにアフターサービスの総合エンジニアリングによって、広範囲にわたり上下水道が抱える課題を解決している。
今回受注した広川ポンプ所は、雨水調整池などから集まる雨水を運河に排水する施設。広い範囲から雨水が集まるため、本施設は地下約65mに位置する「大深度ポンプ所」という特徴がある。今回荏原が設計・製作・据付するポンプは、地下50mの深さから地上レベルの中川運河に雨水を吐き出す能力がある。
荏原は、雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
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