近年、複雑形状部品をワンチャッキングで加工する5軸・複合加工や、自動化システムによる長時間の連続加工を行うことで、機械稼働率を上げて生産性向上を実現されている顧客が増加している。一方で、これらの加工方法は使用する工具本数が多くなるため、工具登録や工具交換などの工具段取り作業の回数も増加している。
一般的な工具段取り作業は、作業者が工作機械の操作盤から工具番号などの工具データを登録し、工具マガジン側に移動して工具の取り付け作業を行う。そのため、使用する工具本数が増加すると、それに比例して操作盤とマガジン間の移動回数も多くなり、工具段取り作業に時間を要する要因となる。
今回開発した「マガジン操作パネル」は、工具マガジンに配置した工具マガジン専用の操作パネル。従来のように工作機械の操作盤と工具マガジン間の移動が不要となり、マガジン操作パネルで工具データを登録後、すぐに工具マガジン内に工具の取り付け作業を行う事ができる。また、マガジンポットへの工具割り付けや登録済工具の検索・呼び出し、メンテナンスが必要な工具の抽出など、工具段取りに必要な全ての操作をタッチ式のパネルから短時間で行うことができ、従来の仕様より工具段取り時間を約 50 %短縮する。さらに、マガジン操作パネルは使用中のDMG森精機の工作機械へも搭載可能で、既存設備の更なる生産性向上を実現したい顧客にも最適。
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