・グループの投資計画を発表
極東開発工業は11月17日、中長期的な企業価値向上と持続的成長を目的として、今後約3年間で総額 300億円前後の設備投資と、これとは別枠でM&A 等の戦略投資も積極的に進めていくと発表した。以下、リリースより。
1.目的
極東開発工業グループではかねてより、本業・主力である特装車事業等の一層の強化を図り、中長期的な企業価値向上と持続的成長を実現するための抜本的な投資計画を検討してきた。2022 年 4 月から 3 か年の新中期経営計画スタートに向け、これらの投資計画が概ね具体的となり、実行に向けた態勢が整いつつある。今後約 3 年間で総額 300 億円前後の設備投資と、これとは別枠にて M&A 等の戦略投資も積極的に進めていく。
なお既に上記金額とは別途、今年度に約 40 億円を実行した。また、2021 年 3 月 30 日付「固定資産の譲渡及び特別利益(固定資産売却益)の計上に関する お知らせ」の通り、不動産賃貸等事業の固定資産流動化(売却益約 130 億円)によって得られた経営資源を上記の本業強化のためにフル活用していく。
2.コンセプト
(1)特装車事業における生産体制強化・効率化
国内及び海外の各工場における生産体制強化のための拡張性向上の施策や、更なる生 産効率化に向けた設備投資。
(2)研究開発体制の強化
カーボンニュートラルに向けた社会的変革に対応する研究開発促進のグループとしての体制強化。
(3)ストックビジネスの強化
特装車の直営サービスセンターの新設、及び既存拠点の商圏拡大に向けた立地確保・拡 張等、サービス体制強化によるストックビジネス拡充のための施策。
(4)M&A 等の戦略投資
グループの中長期的な事業拡大に向けた M&A 等の戦略投資。
(5)主要拠点の BCP 対策 各拠点の老朽化・経年劣化に伴う補修及び更新等の実行による BCP 対策。
3.資金調達等
同計画に充当する資金については、自己資金に加え、資本効率の向上を意図し、負債等も積極的に活用していく。
4.主要な計画(目的、内容、その他)
1 特装車事業 主力工場の強化
生産体制強化・合理化による生産性向上
用地拡張、新工場棟建設、設備増強等 (横浜工場、名古屋工場、三木工場、福岡工場、 日本トレクス本社工場、北陸重機本社工場 他)
2 特装車事業 直営サービス工場増強
ストックビジネスの収益強化、 アフターサービス品質向上による販売促進 (仙台市、姫路市、大垣市、北九州市、他
3 海外事業の強化
生産体制強化のための拡張、新工場棟建設、設備増強等 (インド、インドネシア、他)
4 グループ全体の研究開発強化
新製品及び新技術開発体制の強化 (カーボンニュートラル達成のための CASE 領域や、DX を実現する AI・IoT 技術) 環境事業(バイオマス利用技術)、パーキング事業における 研究開発の推進、将来の新規事業の創出
5 ESG・SDGs対応 BCP対策
再生可能エネルギーの導入、 社会貢献活動等SDGs達成に向けた取り組み 事務所・工場建物の BCP 対策及び生産の効率化 従業員の安全と健康の確保
総額:約300億円
※ 上記約300億円とは別途、今年度に約40億円を実行済み。
※ 別途、M&A 等の戦略投資を実行予定。
※ 上記計画は、経済情勢、事業環境の変化等により、見直しを行う場合がある。