なお、第2四半期連結累計期間の業績については、前年同期比では減収減益となっているが、第2四半期連結会計期間では、売上高(前年同期比4%)、営業利益(前年同期比7%)および経常利益(前年同期比9%)については前年同期を上回る結果となっており、概ね想定の範囲内で推移した。
4~9月期における国内経済は、欧米諸国を中心とした海外経済の回復による輸出の増加を背景に、雇用環境や設備投資の持ち直しを受け、緩やかな回復基調となった。先行きについては、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種率の向上により、ウィズコロナを見据えた経済活動の回復が期待されるものの、半導体の供給不足や原油・原材料価格の上昇によるコスト増に加えて、東南アジアからの部品供給の滞りによる工場の操業縮小や停止など、不安が払拭されない状況が継続している。
このような環境の中、同社グループにおいては、お客様・関係者の皆様ならびに従業員の感染防止に留意しつつ、全社をあげて原価低減と業務効率化に努めた。主力事業である特装車の市場において、韓国では堅調に推移し、海外事業は増加いたしたものの、国内事業では、レンタル業界などで設備投資に対する慎重な姿勢が継続された。
■通期業績見通し
また、通期業績予想については、インフラ整備事業を中心とした投資を背景にした受注が見込まれており、直近に公表している業績予想への影響はないと判断している。
2022年3月期通期の業績予想については、2021年4月26日に公表した下記の業績予想から変更はない。
売上高595億円(前期比0.3%増)、営業利益68億円(同3.6%減)、経常利益72億円(同6.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益50億円(同15.4%減)。
株式会社アイチコーポレーション(6345) 2022年3月期第2四半期決算短信