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ファナック、大型ハンドリングロボット M-1000iA開発

 ファナックは10月29日、手首可搬質量1,000kg、最大リーチ3,253mmとなる大型ハンドリングロボットM-1000iAを開発したと発表した。2021年12月から量産を開始する。

 M-1000iAは、重可搬ロボットに一般的に採用される平行リンク機構ではなく、シリアルリンク機構を採用している。そのため動作範囲が広く、平行リンク機構を持つロボットではできなかったアームの直立や、ロボット後方への回転も可能としており、上下方向および前後方向に広い動作範囲を有している。

 また、M-1000iAは高い剛性と強力な手首性能を持つことも特徴。手首部はIP67の防塵防滴性能を有し、それらを活かして穴あけなどの機械加工用途や、自動車用部品や建材、バッテリユニットなどの大きな重量物のハンドリング用途など、幅広い産業分野において生産ラインの自動化および生産性向上に貢献する。

 制御装置は実績のあるファナックのR-30iB Plusシリーズに対応し、教示装置として従来のiPendantに加えて、直感的な操作が可能で使いやすいタブレットTPにも対応する。さらに、他のファナックロボットと同様に、ビジョンセンサと豊富な知能化機能を用いて柔軟なシステム構築が可能。

 M-1000iAは2021年10月に開催されたEMO MILANO 2021に出展した。

 ニュースリリース

 

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