4~9月における取り巻く経営環境は、国内においては、依然新型コロナウイルス感染拡大の影響が残るものの製造業を中心に設備投資に回復が見られ、海外においては、欧米や中国などで経済の回復を背景に設備投資が回復し、世界的に機械需要は増加基調となった。一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響が残る一部の地域や業種では、回復の動きが遅く、二極化の動きが見られた。また、これに加え、原材料や調達品の価格上昇と需給逼迫、米中貿易摩擦の深刻化、地政学上のリスクの継続及び原油価格の変動など、不透明感が残る 状態でもあった。
■部門別の状況
「中期経営計画2023 」の方針を踏まえ、 2022 年3月期より報告セグメントを変更している。この変更に伴い、報告セグメントは「機械コンポーネント」、「精密機械」、「建設機械」、「産業機械」、「船舶」、「環境・プラント」から、「メカトロニクス」、「インダストリアル マシナリー」、「ロジスティックス コンストラクション」、「エネルギー ライフライン」に変更した。また、前第2四半期連結累計期間前年同期 の数値については、新セグメントの区分に組替えている。
①メカトロニクス部門
②インダストリアル マシナリー部門
プラスチック加工機械事業は、中国の電気電子関連の需要増加や欧米での需要増加により、受注、売上、営業利益ともに増加した。その他の事業では、半導体関連の需要が増加したことから受注は増加したものの、半導体関連の受注残が前年に比べ減少したことから売上、営業利益ともに減少した。この結果、受注高は 1,333 億円(同64%増)、売上高は1,069億円(同11%増)、営業利益は前年同期並みの88 億円となった。
③ロジスティックス コンストラクション部門
④エネルギー ライフライン部門
エネルギープラント事業は、前年にバイオマス発電設備の大型案件を受注していたことなどから当期の受注は減少したが、主に国内で受注残があったことから売上、営業利益はともに増加した。その他の事業では、船舶をはじめ受注は増加したが、売上、営業利益ともに減少した。この結果、受注高は 680 億円(前年同期比22%減)、売上高は931億円(同7%増)、営業利益は 52 億円(同75%増)となった。
⑤その他部門
受注高は33 億円(前年同期比20%増)、売上高は29億円(同7%減)、営業利益は13億円(同 32増)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年5月 10 日の決算短信で公表した 2022 年3月期の連結業績予想を、以下のとおり修正した。
売上高9,500億円(前期比11.9%増、前回予想8,700億円)、営業利益600億円(同16.9%増、同500億円)、経常利益570億円(同15.0%増、460億円)、親会社株主に帰属する当期純利益340億円(同27.0%増、270億円)。
世界的な設備投資の回復傾向により、量産系機種を中心に需要が増加していることから、売上高・営業利益・経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益に関し、 2021 年5月 10 日に公表した 2022 年3月期の連結業績予想を上方修正した。
第3四半期連結会計期間以降の主な為替レートは、1ドル=110 円、1ユーロ= 130 円と想定している。