・産業車両事業の拡大に向け、自動化対応を強化
フォークリフトは工場や物流倉庫をはじめとする様々な荷役作業に使用されており、その作業内容や扱う荷姿は多岐にわたる。そのため、一般的なフォークだけでなく荷物を挟んだり回転させたりするアタッチメント※1を装着するなど、多様なカスタマイズが求められる。豊田自動織機は、フォークリフト用アタッチメントの世界最大手であるCascade社を2013年に子会社化し、顧客の作業環境に最適な商品と高品質なサービスを提供してきた。
Lift-Tek社は、標準品とはサイズや形状が異なる特殊マスト※2分野で高揚高や高荷重の荷役作業に対応する豊富な製品群を備え、北米・欧州市場にて高い競争力を有している。フォークリフト用カスタマイズ製品のラインアップ拡充を図るとともに、Lift-Tek社のマストにCascade社の保有する高機能商品を組み合わせることで、特に無人搬送車など自動化機器の高機能化を求める顧客のニーズに幅広く対応することが可能になる。
豊田自動織機は、グローバルに展開する販売・サービスネットワークと豊富な製品により、全世界の顧客のニーズに応え、産業車両事業の一層の成長を目指していく。
※1 アタッチメント:フォークリフトのフォークの代わりに装着し、様々な荷役作業を効率化する機器
※2 マスト:フォークを装着し、上下させるレールの役割を果たすもの
<Lift-Tek社の概要>
会社名:Lift Technologies, Inc.(米国)/Lift-Tek Elecar S.p.A.(イタリア)
本社所在地:米国 サウスカロライナ州 ウエストミンスター/イタリア エミリア=ロマーニャ州 ピアチェンツァ
設立:1999年
事業内容:フォークリフト用荷役機器の生産・販売
売上高:111百万ドル(2020年度)
従業員数:372名(2021年3月末時点)
<Cascade社の概要>
本社所在地:米国 オレゴン州 ポートランド
設立:1943年
事業内容:フォークリフト用荷役機器の生産・販売
従業員数:2,413名(2021年9月末時点)