4~9月期における取り巻く状況は、製造業全般において新型コロナウイルス感染症の影響等で減少していた設備投資が回復し活発に行われるようになった。一方で、世界的なサプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響が顕在化する等、先行き不透明な状況が続いている。このようななか、ファナックグループは、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先としつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めた。
■部門別の概況
<FA部門>
<ロボット部門>
ロボット部門については、中国でIT関連、EV、重機、建機向けを中心に売上が堅調に推移した。米国でも一般産業向けおよびEV関連の需要を取り込んだ自動車産業向けが堅調でした。また、欧州でも一般産業向けが好調に推移し、売上が増加した。国内では、昨年10月を底に売上は回復している。これらの結果、ロボット部門の売上高は1,211億71百万円(前年同期比37.6%増)となった。
<ロボマシン部門>
<サービス部門>
サービス部門については、売上が例年並みに回復している。サービス部門の売上高は452億82百万円(前年同期比27.6%増)となった。
■連結業績予想に関する説明
FA、ロボット、ロボマシンの各分野において、様々な分野で旺盛な需要が見込まれるものの、半導体等の部品の不足により先行き不透明な状況が続くことから、2022 年3 月期通期の連結業績予想を以下のとおりとした。
売上高7,089億円(前期比28.6%増、前回発表7,276億円)、営業利益1,775億円(同57.8%増、同1,944億円)、経常利益2,034億円(同58.0%増、同2,164億円)、親会社株主に帰属する当期純利益1,508億円(同60.4%増、同1,560億円)。