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丸紅、サウジアラビアで造水・エネルギー転換契約

・サウジアラビア王国タナジブにおけるコジェネレーションおよび造水事業案件

 丸紅は10月21日、アラブ首長国連邦のAbu Dhabi National Energy Company PJSC(以下、TAQA社)と共に、サウジアラビア王国タナジブ地区におけるコジェネレーションおよび造水事業案件に関わる造水・エネルギー転換契約を、サウジアラビアの国営石油会社Saudi Arabian Oil Company(アラムコ社)との間で、2021年9月15日に締結したと発表した。

 同案件は、サウジアラビア東部のタナジブ地区に、コジェネレーションプラント、淡水化プラント、プラント間を結ぶパイプライン、プラントと供給先間を結ぶパイプラインを建設の上、保守・運転を行うとともに、アラムコ社がタナジブ地区で開発・保有する石油・ガス関連施設に対して、商業運転開始後20年間に亘り電力・蒸気・水を供給するもの。

 同本案件で建築するプラントは、TAQA社、アラムコ社と共に出資・設立する特別目的会社を通じて開発が行われ、設備容量は、電力940MW、蒸気1,084トン/時、造水19,470 m³/日となる。また、同案件のプラントは排熱を利用して蒸気を生成・供給するため、総合エネルギー効率を引き上げることができ、燃料である天然ガスの消費を抑え、二酸化炭素排出削減にも貢献する。

 丸紅は現在、サウジアラビアで3つの発電・造水資産を保有・運営しており、本案件に出資することにより、アラムコ社向けコジェネレーション案件(電力900MW、蒸気1,500トン/時)(*1)、シュケイク3造水プロジェクト(造水450,000m³/日)(*2)、ラービグ太陽光発電プロジェクト(電力300MW)(*3)に続き、4件目の資産を保有することとなる。

 丸紅は、日本を含む世界19ヶ国で持分容量約12GWの発電資産を保有・運営している。引き続き、これまで培ってきた発電事業のノウハウを活かし、環境に配慮した安定した電力を供給することで、持続的な社会の構築に貢献していく。

(*1) 2013年8月29日

 サウジアラビア王国におけるサウジアラムコ向けコジェネレーション案件 電力蒸気販売契約締結の件

 https://www.marubeni.com/jp/news/2013/release/00084.html

(*2) 2019年1月30日

 サウジアラビア王国におけるシュケイク3造水プロジェクトの長期売水契約締結について

 https://www.marubeni.com/jp/news/2019/release/20190130J.pdf

(*3) 2021年4月9日

 サウジアラビア王国・ラービグ太陽光発電プロジェクトの長期売電契約および融資契約締結ならびに着工について

 https://www.marubeni.com/jp/news/2021/release/00034.html

<案件概要>

出資比率:丸紅 30.6%/TAQA社29.4%/アラムコ社40.0%

設備容量:940 MW (電力)、 1,084トン/時(蒸気)、19,470 m³/日(造水)

運転開始:2025年8月 (予定)

売電先:アラムコ社

売電期間:20年間

<関連各社概要>

 Saudi Arabian Oil Company(アラムコ社)

設立:1933年

代表者:Amin H. Nasser

所在地:サウジアラビア王国ダーラン

業種:石油・天然ガスの探査、開発および生産、関連するパイプライン、輸送および加工業務、原油、石油および化学品の供給や取引、精製、販売および輸送

<Abu Dhabi National Energy Company PJSC>(TAQA社)

設立:2005年

代表者:Carl Sheldon

所在地:アラブ首長国連邦アブダビ

業種:電力、造水、石油ガス関連施設の開発および運営

 ニュースリリース

 

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