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シチズンマシナリー、タイ工場の生産能力を増強、生産能力を5割増の月産350台体制に

・販売サービス機能も拡充

 シチズンマシナリー(本社:長野県北佐久郡御代田町)は10月18日、重要製造拠点の一つであるCITIZEN MACHINERY ASIA CO., LTD. (所在地:タイ国アユタヤ、以下、シチズンマシナリーアジア)を増床することを決定したと発表した。これにより、生産能力を従来比5割増の月産350台体制に増強するほか、販売サービス機能を拡充するため、ショールーム棟を新設することで製造・販売ともに体制を強化する。

 工作機械業界は、米中貿易摩擦の激化や、新型コロナウイルス感染拡大による世界的な経済活動の停滞などを受け低迷が続いていたが、昨年の夏頃から海外市場を中心に受注が回復している。同社も足元では過去最高レベルの受注を獲得しており、各工場とも高水準の生産が続いている。好受注への対応とともに、今後の更なる事業拡大に向け強固な事業基盤を確立するため、安定供給体制の構築を目指し、タイ工場の生産能力を拡大することを決定した。

 また、工場の増床に加え、販売サービス機能を拡充するため、ショールーム棟も建設。13台の機械を展示し、テストカットも可能なほか、NCスクールを行うトレーニングルームなどを設置する。エンジニアも2名増員させ13名体制となり、アセアン・南アジア地域の拡販を目指す。

 これらの増床に伴って、タイ工場全体をより効率的なレイアウトに変更し、5割増の生産能力となる月産350台体制へと増強する。

<工場増床概要>

所在地:199, Mu 1, Phahon Yothin Road, Sanap Tuep Sub-district, Wang Noi District,Phra Nakhon Si Ayutthaya Province 13170,Thailand

増床面積:4,275m2

延床面積:4,475m2(増床後の総延床面積:27,488m2)

着工:2021年12月

竣工:2022年11月

<ショールーム棟>

建物面積:1,000m2

延床面積:1,848m2

着工:2021年5月

竣工:2021年12月

■シチズンマシナリーアジアについて

 シチズンマシナリーにとって、初の海外生産工場として2001年に設立。2006年には加工棟、2010年には組立棟を建設し、シンコムブランドの自動旋盤を生産する海外の主力工場。その後も、2012年、2015年、2018年に増床を行い、今回6回目の増床となる。

 ニュースリリース

 

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