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沢井製薬、第二九州工場(福岡県飯塚市)に新固形剤棟の建設を開始、総投資額405億円

・24年1月より稼働開始、200億錠以上の自社生産体制確立への挑戦

 沢井製薬(本社:大阪市淀川区)は10月11日、第二九州工場(福岡県飯塚市)敷地内に新たに固形剤棟を建設すると発表した。これに伴い、沢井製薬、福岡県、飯塚市の三者による立地協定締結式を10月14日(木)に実施する。

 今回の新棟建設の目的は、昨今のジェネリック医薬品業界における品質・供給等の問題による同社品への需要増加に対応することや、今後のジェネリック医薬品のさらなる市場拡大に対応した生産能力の増強をはかるもの。

 現在有する年間25億錠の生産能力に対し、ステップ1として2024年に20億錠を追加、ステップ2として追加予定の10億錠については、他社を含む市場の動向や同社の新製品開発状況等を勘案しながら遅滞なく実施していく。この計画は、中期経営計画「START 2024」で公表している「早期に200億錠以上の自社生産体制確立」の実現に向けた取り組みの一環であり、今回の大型投資で沢井製薬全体の自社生産能力は現在の年間155億錠から約20%アップする。今後、三田工場をはじめ他の工場においても、増産に向けた設備の増強、人員確保を積極的に推進することにより、自社生産能力を段階的に増強し、200億錠以上の生産体制確立を目指す。

 同社では、今後も、さまざまな手段を講じて生産能力を強化し、ジェネリック医薬品を必要とするすべての人々に安全かつ高品質な製品を届けることに努めていく。

代表取締役社長 澤井健造のコメント

 沢井製薬は、高品質なジェネリック医薬品の安定供給により患者さんの期待に応えることが最も重要な課題だと考えています。現在ジェネリック医薬品業界は、製品の供給力強化が喫緊の課題となっておりますが、当社の新棟建設による生産能力増強は、業界全体のジェネリック医薬品供給力を下支えすることにもつながります。チャレンジングなスケジュールとなりますが、ジェネリック医薬品業界のリーディングカンパニーとしての責務を果たすためにも、確実に遂行する所存です。

<施設概要>

名称:第二九州工場 新固形剤棟

所在地:福岡県飯塚市平恒1144-3

敷地面積:26,304㎡

延床面積:29,446㎡

建物構造:鉄構造7階建

投資予定額

 ステップ1:約350億円

 ステップ2:約55億円

新規雇用予定人数 

 ステップ1:330名

 ステップ2:490名(ステップ1を含む総人数)

<スケジュール>

設計:2021年10月~(11ヶ月)

着工:2022年9月

竣工:2023年12月

バリデーション※ 2023年10月~(7ヶ月)

稼働開始:2024年1月

出荷開始:2024年4月(ステップ1・20億錠分)

順次(ステップ2・10億錠分)

計 2年7ヶ月

※バリデーション:厚生労働省が医薬品製造所に関する製造管理・品質管理の基準を定めた「GMP省令」に準じ、製造所の構造設備、並びに手順、工程、その他の製造管理および品質管理の方法が、期待される結果を与えることを検証し、これを文書化すること。

 ニュースリリース

 

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