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商工中金、建設機械部品の兼廣(神戸市)を金融面でサポート

・百十四銀行と連携し生産設備や塗装工程の強化を図る兼廣を金融面でサポート

 商工中金(神戸支店)は10月12日、㈱兼廣(本社:神戸市西区)に対し百十四銀行と連携し、新型コロナウイルス感染症の影響に対応する設備資金等2億7,000万円の内、2億1 ,000 万円(百十四銀行6,000万円、商工中金 1億 5,000 万円)を融資したと発表した。商工中金の融資は、期間20年期限一括償還型の資本性劣後ローン を適用し、同社の財務体質強化にも寄与している。

 兼廣は、 エンジン周りの大型構造品やアーム等の可動部に使われる軸受け部品等の建設機械部品製造業者。国内2拠点、中国にも製造拠点を構え、試作設計から量産工程を一貫して手掛け、販売先の大手製造業者のニーズにきめ細やかに対応している。同社は、時代のニーズに合わせ産業機械の専門商社から建設機械部品製造業者へと事業を変革させつつ、事業規模を拡大させてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響等により、受注減少や製造ライン停止を余儀なくされた。一方で、新たな販路の拡大に向け、短納期対応に磨きをかける生産設備や塗装工程の強化などに取り組んでいる。

 商工中金は、現場訪問や経営者とのヒアリングを通じた 綿密な事業性評価を Value up レポート(*)にまとめ、 同社の強みや財務上の課題を共有。事業計画の 妥当性を検証するとともにブラッシュアップをサポート。同計画を民間金融機関と共有し、百十四銀行は必要な設備資金を融資、商工中金は資本増強効果のある資本性劣後ローンを提供し、同社の財務基盤の拡充と金融取引体制の強化に貢献している。

(*)顧客との信頼関係を深め、課題やニーズを共有し、企業価値を高めるために作成する事業性評価のツール。

<株式会社兼廣の概要>

所在地:兵庫県神戸市西区伊川谷町潤和777 1

代表者:橋本廣

資本金:2,000万円

従業員数:81人( 2021 年 8 月現在)

設立:1970年 6 月

業種:建設機械部品製造業

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