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安川電機、21年3~8月期売上は28.4%増の2,399億円、通期予想は24.5%増の4,850億円

 ㈱安川電機が10月8日に発表した2022年3月期第2四半期累計期間(2021年3~8月)連結業績によると、売上高は、2,399億7百万円(前年同期比28.4%増)、営業利益268億67百万円(同102.1%増)、税引前利益278億36百万円(同112.3%増)、四半期利益213億23百万円(同121.0%増)となった。

 第2四半期の経営環境は、コロナ禍からの正常化が進み、製造業全般において生産の高度化・自動化を目的とした設備投資が積極的に行われた。自動車・半導体・電子 部品市場がグローバルに拡大し、中国では5Gや新エネルギー関連などのニューインフラ投資が継続 したことから、需要は総じて高い水準で推移した。

 安川電機グループの業績は、部品の供給不足による生産影響を受けたもの の、モーションコントロールセグメントやロボットセグメントを中心に旺盛な需要を的確に捉え、 前年同期に対し大幅な増収となった。利益面については、物流費や原材料費の値上がりの影響 を受けたものの、売上増加に伴う改善や経費管理の徹底により、営業利益は前年同期に対し大きく 増加した。

■地域別の経営環境

 日本:自動車市場をはじめ半導体・電子部品市場で設備投資が積極的に行われるなど、需要は堅調に推移した。

 米国:半導体・自動車関連の設備投資が高水準で継続したほか、工作機械市場においても需要が増加するなど、総じて拡大基調となった。

 欧州:経済の正常化にともなう市況回復が続き、自動車や工作機械などを中心に需要は伸長した。

 中国:自動車関連や5G・新エネルギーなどニューインフラ関連の需要が好調に推移するなど、総じて活発な設備投資が継続した。

 中国除くアジア:アセアンにて新型コロナウイルス感染再拡大による影響を受けたものの、韓国や台湾などで半導体・液晶関連の設備投資が伸長した。

 安川電機2022年2月期第2四半期データ

■セグメント別状況

<モーションコントロール>

 売上収益:1,164億84百万円(前年同期比+35.7% ) 、営業損益:196億82百万円(前年同期比+58.3% )

 モーションコントロールセグメントは、ACサーボモータ・コントローラ事業とインバータ事業で構成 されている。グローバルな設備投資が積極的に行われたことからセグメント全体の販売は好調に推移し、大幅な増 収となった。利益面においては物流費や原材料費の値上がりの影響を受けたものの、売上の増加 により増益となった。

〔ACサーボモータ・コントローラ事業〕

 日米・韓国などグローバルに半導体・電子部品需要が高い水準で推移した。また、中国ではスマートフォンや基地局向けなどの5G関連需要が増加し、リチウムイオン電池や太陽光発電用パネル などの新エネルギー関連分野でも積極的な設備投資が行われたことから、販売は総じて好調に推移 した。

〔インバータ事業〕

 グローバルな市況回復に伴う設備投資の活発化に加え、中国においてクレーンなどのインフラ需要 や繊維関連の需要が拡大したことから、売上収益は増加した。

<ロボット>

 売上収益:864億 1百万円(前年同期比+32.1% )、営業損益:69億57百万円(前年同期比 +179.8% )

 ロボットセグメントの主要市場である自動車においては、市場全般で生産設備における自動化領域の 拡大に伴う投資が積極的に行われたほか、EV(電気自動車)・バッテリー関連の需要も増加した。また、物流や食品、3C*などの一般産業分野においてもグローバルで生産の高度化・自動化を目的とした投資が行われた。このような需要環境に加え、半導体ロボットの販売も堅調に推移したことから、売上収益は大きく伸長し、営業利益は売上の増加や操業度の改善などにより大幅に増加した。

 *3C:Computer、Communication、Consumer Electronics の3語の頭文字

<システムエンジニアリング>

 売上収益 :271億40百万円(前年同期比+11.1% )、営業損益:12億17百万円(前年同期比+523.5% )

 システムエンジニアリングセグメントは、環境・社会システム事業と、産業用オートメーションドラ イブ事業で構成されている。売上収益は前年同期比で増加し、営業利益は採算管理の徹底や経費抑制の継続などにより増加した。

〔環境・社会システム事業〕

 コロナ禍からの正常化により、国内の上下水道用電気システム関連および欧州の大型風力発電用電 機品の販売は堅調に推移した。

〔産業用オートメーションドライブ事業〕

 国内における鉄鋼プラント関連の売上は伸び悩んだものの、海外の港湾クレーン向けの販売が堅調 に推移した。

<その他>

 売上収益:98億81百万円 (前年同期比 △11.5% ) 、営業損益:21百万円(前年同期比2億28百万円改善 )

 その他セグメントは、物流サービス事業などで構成されている。売上収益は国内を中心に前年同期から減少した一方、営業利益は製品構成の改善などにより増加した。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 グローバルな自動車・半導体・電子部品市場の拡大や、中国における5Gや新エネルギーなどのニューインフラ投資による需要が高い水準で推移している。これにより、主力事業であるモーシ ョンコントロール事業やロボット事業において、半導体をはじめとした部品の供給不足など先行き 不透明感があるものの、想定以上に好調な受注が継続していることから、2021年7月9日に公表しまた2022年2月期通期連結業績予想を下記のとおり修正した。

 売上高485,000百万円(前期比24.5%増)、営業利益58,000百万円(同113.4%増)、税引前利益59,500百万円(113.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益42,500百万円(同124.5%増)。

 なお、2021年9月1日から2022年2月28日までの平均為替レートは、ユーロ、韓国ウォンを第1四半 期決算発表時点の計画から見直し、1ユーロ=131.0円から129.0円、1ウォン=0.097円から0.093円 とした。米ドル、中国人民元は同計画のとおり、1ドル=109.0円、1元=16.80円を想定して いる。

 安川電機の2022年2月期第2四半期決算短信

 第2四半期決算業績概要

 

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