伊藤忠商事は10月8日、ノルウェーのNel ASA(本社:オスロ、以下、Nel社)との間で、水素分野における戦略的業務協力に関する覚書を締結し、両社で水素関連ビジネスを推進することに合意したと発表した。
水素は様々な分野の脱炭素化において重要な役割を果たすことが期待され、両社は水素ビジネスの商業化に向けて、Nel社の水素業界での100年近くに亘る事業実績と、伊藤忠商事の国際ネットワークを活用して、取組を推進していく。また、今回の覚書では、取組における各案件・ビジネス機会を、大阪ガスと共同で評価・検討することもNel社と合意している。
伊藤忠商事は、中期経営計画の基本方針のひとつに『「SDGs」への貢献・取組強化』を掲げており、今回初となる水素生産装置メーカーとの覚書締結を通じて、これまでに取り組んできた水素・アンモニアなどの脱炭素案件のとのシナジーを創出し、脱炭素社会の実現に貢献していく。
■Nel社について
Nel社は、水素生産・貯蔵・配給に関連する技術を、エネルギー・ガス業界を含む世界中の各産業界に提供している。同社は、1927年の創業以来、水素関連技術の開発・改良を重ねており、現在では、水電解装置などの水素生産技術から水素ステーションまで、バリューチェーン全体をカバーするに至っている。Nel社として、各産業におけるグリーン水素への移行や、燃料電池自動車への水素充填の高効率化などに貢献している。