鉄鋼シャースリット業の抱月工業(本社:大阪府交野市)は、小型建設機械の需要増に対応して京都府木津川市に新工場を建設する。商工中金は10月4日、抱月工業に対し、京都銀行、日本政策金融公庫と協調して、新工場建設に必要な資金約12 億円のうち、4 億円の融資枠を開設したと発表した。
同社は、大きなショベルカーパーツから精密機械に使用される小さな製品まで手掛ける鋼板製品の加工業者で、地域未来牽引企業にも認定されている。大阪とベトナムに工場を構え、一次加工の厚板鋼板の切断から二次加工の開先や曲げ、機械加工まで一貫して行い、試作品から大小ロット対応等、販売先の幅広いニーズに応えている。
今回、同社は、小型建設機械の需要が根強いため、受注増加に対応する新工場の建設を計画した。同工場は、本社工場と連携し、最新のレーザー加工機やガス切断機を備え、高い精度と自動制御による効率化により、高品質と短納期を両立させていく。
商工中金は、現地訪問や経営者ヒアリングによる事業性評価を行い、同社の強みや財務上の課題を確認。投資計画の妥当性を検証するとともに同計画を地域金融機関等と共有し、協調して、工場建設に必要な融資枠を設定した。今後、同社の設備支払時に合わせ、金融面でサポートするとともに海外情勢等の様々な情報やソリューションを提供していく。
<新工場の概要>
所在地:京都府木津川市梅美台8-2-3
完成時期:2022 年9 月
構造等:鉄骨造、敷地面積10,991.76 ㎡
<抱月工業株式会社の概要>
所在地:大阪府交野市幾野6-48-1
代表者:大久保 尚容
資本金:2,000 万円
従業員数:78 名(2021 年9 月現在)
設立:1961 年2 月
業種:鉄鋼シャースリット業