kikai-news.net

川崎重工と日立造船、シールドマシンの合弁会社「地中空間開発」が営業開始

 川崎重工業日立造船は10月1日、シールドマシン事業の合弁会社「地中空間開発株式会社(大阪府大阪市、平山 真治社長、以下、地中空間開発)」の設立に向け準備を進めてきたが、地中空間開発が正式に発足し、営業を開始したと発表した。

 シールドマシンは、地下鉄・地下トンネルなどの交通インフラや、電線や水道管、ガス管などのライフラインを地中に通す空間を作るために必要な建設機械であり、地中空間開発という社名には「単に地中に穴を通すだけでなく、新たな空間を創造し、人類の発展(時空をつなぐ、安全・安心を確保する)に資する会社になる」という想いを込めている。

 地中空間開発は、両社が保有する営業力や技術力、多種多様な製品ラインナップ、サプライチェーンなどの強みの活用・強化によって、シールドマシンの営業・エンジニアリング業務を行う。

 川崎重工は1957 年から、日立造船は1967 年からシールドマシン事業を国内外で展開しており、川崎重工は超大口径や高水圧、岩盤や長距離掘削に適した機種を国内外で1,400 基以上を納入し、日立造船は小口径から超大口径、異形、矩形などバリエーション豊富な機種を国内外で1,300 基以上を納入している。

 近年は、両社とも主に国内の鉄道、地下鉄や道路、下水道などのトンネル工事向けにシールドマシンを納入してきたが、中長期的には国内市場の成長が限られる一方で、欧州や北米、南米、中東などでの市場参入の機会や、インドや東南アジアなどでの地下鉄整備を中心とした継続的な需要が期待されている。

 地中空間開発は、統合により生まれる営業・技術分野のシナジーを発揮し、国内外での事業拡大を図るとともに、シールドマシン事業を通じて新しい価値を創造して顧客のニーズに応え、社会インフラ整備に貢献していく。

<合弁会社の概要>

商号:地中空間開発株式会社(英文商号:Underground Infrastructure Technologies

Corporation、略称:UGITEC(ユージ―アイテック))

代表者:代表取締役社長 平山 真治

本社:大阪府大阪市北区堂島1 丁目5 番30 号 堂島プラザビル3 階(TEL:06-7222-0837)

   東京事務所 東京都港区芝浦3 丁目9 番1 号 芝浦ルネサイトタワー8 階(TEL:03-6777-7101)

事業内容:シールドマシンの営業・エンジニアリング

資本金:480 百万円(出資比率 川崎重工50:日立造船50)

ウェブサイト:https://ugitec.co.jp

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了