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スチールプランテック(本社:横浜市港北区)とインダクトサームグループジャパン(本社:神戸市西区)は9月27日、インダクトサームグループジャパンの主力商品である電磁誘導炉溶解装置(以下EIF)の営業とプラントエンジニアリングに関して業務提携契約を締結したと発表した。日本政府が目指す2050年カーボンニュートラルの実現に向け、クリーンな電気エネルギーを使った金属精錬プロセスを提供することで、鉄鋼・非鉄、素形材ならびにメタルリサイクル分野のグリーン化(脱炭素化)に貢献していく。
インダクトサームグループジャパンは、世界19カ国に40拠点を置くインダクトサームグループ社(米国ニュージャージー州)の日本法人として1982年に設立された。インダクトサームグループ社はEIFで世界シェアトップであり、独自の誘導溶解・加熱の設計思想に基づき高効率・大容量誘導装置を設計・製作し、プロセスに関する知識とアフターサービスを世界中に提供している。
スチールプランテックは、母体4社(JFEエンジニアリング、日立造船、川崎重工、住友重機械)の製鉄機械事業を統合し2001年に設立された製銑、製鋼、連続鋳造、圧延、表面処理分野での総合プラントメーカー。主力商品のひとつであるアーク式電気炉(以下EAF)では、母体時代からの国内外納入数は100基以上にのぼり、2021年には、環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」が環境省より「先進的省エネルギー投資促進事業」の「先進設備・システム」の認定を受けている。また、2018年からはAIやロボティクス技術を活用したスマートプロダクツの開発をはじめ、電気炉や連続鋳造、圧延分野で生産性や品質向上、無人化技術にも取り組んでいる。
提携により、インダクトサームグループジャパンが有する高性能EIF技術と、スチールプランテックが有するEAFによる溶解・精錬プロセスやスマートプロダクツのエンジニアリング技術をインテグレート(融合)することが可能となる。顧客と「グリーン&スマート」を共有価値とし、両社によるインテグレート技術を通して脱炭素社会の実現に貢献していく。
<提携概要>
業務提携締結日:2021年9月22日(水)
協業地域:日本国内
協業形態:双方の営業活動、受注案件の共同実施
協業対象:
スチールプランテック株式会社
・ プロジェクト全体のエンジニアリングとプロジェクトマネジメント
・ 誘導炉の周辺装置またはサービス
・ ロボットの自動化と自動化システム全体
インダクトサームグループジャパン株式会社
・ 誘導炉本体とそのシステム
ニュースリリース