・安定した部品の連続ピッキングの実現により、設備稼働率を大幅に向上
カメラおよびピッキングロボットと連携接続し、TRINITTEから出力するパルス信号とカメラから得られる画像処理信号をピッキングロボットに取り込むことにより、円弧コンベアトラッキング技術(*2)を活用した、これまでにない安定した部品の連続ピッキングを実現した。
*1 振動体・ボウル・円盤の3つの調和のとれたシステムを「Trinity(三位一体)と形容し、さらに「取りに行って」という日本語の意味を重ねたネーミングとしている。
*2 円弧コンベアトラッキング技術:円弧軌道上のワークに追従して移動中のワークを掴む技術。
■現状と課題
ピッキングロボット、および周辺装置は生産現場の省人化、効率化に向けて多々提案されており、ピッキング性能を左右するロボット性能(演算速度や位置決め精度など)やカメラの解像度などの高精度化が進んでいる。さらに、対象部品(以下:ワーク)形状の小型化、複雑化など多様化が進む中、安定した連続稼働が求められている。通常、パーツフィーダは、ワークに応じてボウル(姿勢選別用の仕掛け)、シュート、ワーク切り出し機構を個別に設計、製作する専用機。そのため、ワーク毎に構成部品の再設計・再製作が必要となり、段取り替えにも時間を要することも長年の課題となっていた。
■TRINITTEについて
TRINITTEから出力する回転円盤のパルス信号と、カメラから得られる画像処理信号を、スカラ、多関節、パラレルリンクなどのピッキングロボットに取り込む。その信号に基づき、円弧コンベアトラッキング技術を活用してロボットに動作指令を送ることにより、ワークの安定した連続ピッキングを実現した。
さらに、TRINITTEは専用ボウルにより多種多様なワークの供給を1台で対応できるため、段取り替え時間の大幅な短縮を可能にした。
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