㈱荏原製作所は8月25日、独立行政法人水資源機構が建設中の南摩ダムに設置する南摩揚水機場ポンプ設備の、新設工事および設備完成後の点検業務を受注したと発表した。
荏原は、それぞれの目的に合わせて水を送るポンプ設備などの提案、設計、調達、機械設備工事、並びにアフターサービスの総合エンジニアリングによって、広範囲にわたり農業用水・上下水道が抱える課題を解決している。今回受注した工事は、送水用ポンプ全6台の他、駆動設備や監視制御設備などのポンプシステム一式の製作・据付と、設備完成後3年間の点検業務を行うもの。
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。荏原の社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていく。荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。
<受注概要>
ポンプ諸元(抜粋):
1・2号横軸両吸込渦巻ポンプ(CDM型)2台 電動機駆動
3・4号横軸両吸込渦巻ポンプ(CDM型)2台 電動機駆動
5・6号横軸両吸込渦巻ポンプ(CDE型)2台 ディーゼル機関駆動
工事期間:2021年7月~2025年3月(令和3年7月~令和7年3月)
点検期間:2025年4月~2028年3月(令和7年4月~令和10年3月)
施工場所:栃木県鹿沼市上南摩町地内