安川電機、JA全農との業務提携による農業分野自動化への取組加速

　㈱安川電機は8月17日、全国農業協同組合連合会（JA全農）との農業分野における自動化への取り組みについて、「いちごの選果作業」の自動化など、スマート農業の具体化を目指した取り組みを加速すると発表した。

　安川電機はJA全農と、「日本の農業の発展と日本の食と農の国際競争力強化に貢献することを目的」として、2018年12月より業務提携を行い、畜産・農業生産・流通販売の３分野を中心に自動化技術の可能性を検討している。現在はテスト農場である“ゆめファーム全農SAGA”（佐賀県）において「きゅうりの葉かき作業」（画像・上）の自動化実証などを進めている。また、2021年度からは、安川グループの開発と生産技術の機能を集約した“安川テクノロジーセンタ”（３月開所）を活用しながら「いちごの選果作業」（画像・下）の自動化など、スマート農業の具体化を目指した取り組みを加速する。

　JA全農は日本農業界の代表であり、農作物の生産・流通・販売の全てにおける全国の農業関係者の声を集め、次の時代の農業の在り方についての知見と今後の目指すべき日本の農業の在り方を具体的に描いている。一方、安川電機は2025年ビジョンの主な戦略として、工場の自動化／最適化、そして、メカトロニクスの応用領域への挑戦を掲げているなかで、100年にわたり培ってきた技術を食品生産・農業分野の自動化の促進に活用する活動を推進している。

　業務提携の基本理念である『工業用ロボット技術の国内農業現場への活用推進を行い、農業生産・加工・流通現場における労働力不足の解消、現場労働の作業軽減と効率性の向上、ならびに消費市場への安全・安心な農畜産物の供給体制の強化に向けた新たな事業モデルを構築』を共有し、JA全農と協同で農業分野の新たな自動化を探究し、具現化していく。

　ニュースリリース