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三井E&Sマシナリー、ユニエツクスNCTからニアゼロエミッション型 港湾荷役クレーン4基を受注

 ㈱三井E&Sマシナリー(本社:東京都中央区)は、日本郵船のグループ会社である㈱ユニエツクスNCT(本社:東京都品川区)より、日本郵船東京コンテナターミナル(NYTT/東京港大井埠頭 6/7号バース)向けニアゼロエミッション型トランステーナ®(注1)計4基を受注したと発表した。

 現在、国土交通省では、国際物流の結節点・産業拠点となる港湾において、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等を通じて温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラルポート」の形成に取り組んでいる。その中で、コンテナターミナル内の荷役で広く用いられているタイヤ式門型クレーン(以下「RTGC」:Rubber Tire Gantry Crane)は、機上に搭載されたディーゼル発電機セットで得られる電気を動力源としているため、脱炭素化が強く求められている。

 三井E&Sマシナリーでは、コンテナの巻下中に発生する回生電力を回収し、巻上時に再利用することでディーゼル発電機からの排気ガスを削減するハイブリッド型のRTGC(商品名:トランステーナ®)を2006年より販売してきた。

 今回受注したニアゼロエミッション型トランステーナ®は、大型蓄電池と小型ディーゼル発電機セットを搭載しており、将来の水素社会の到来を見据え、電源装置を水素燃料電池(FC)に換装、最小限の改造でゼロ・エミッションを達成することが可能な仕様となっている。三井E&Sマシナリーは、顧客の要望に沿い、カーボンニュートラルポートの実現を目指していく。

 三井E&Sマシナリーは、前身の三井造船時代に日本で最初のコンテナ用ヤードクレーンを設計・製作し、1968年に神戸・摩耶埠頭に納入した。以来、世界の至るところで三井E&Sマシナリーのトランステーナ®が採用され、2021年4月現在、国内外の港に累計1525機を納入している。また、2009年よりは環境対応型のハイブリッド・トランステーナ®の販売を開始し、現在までに国内外の港に273機を納入している。今後もこれらの製品を通して、日本政府が掲げるグリーン社会、カーボンニュートラルポートの実現に貢献していきたいとしている。

 ニュースリリース

 

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