kikai-news.net

日本電産、三菱重工工作機械の株式取得完了と新子会社「日本電産マシンツール」の概要を発表

 日本電産は8月3日、三菱重工業との間で、工作機械、切削工具及びその関連製品に関する設計・製造・販売等を手掛ける三菱重工工作機械(滋賀県栗東市)の株式の取得及び工作機械事業を専業とする海外子会社3 社の三菱重工グループが保有する株式の全持分譲受、並びに海外子会社が営む工作機械事業の事業譲受に係る譲渡契約を締結していたが、8月2日、一部を除き取引を完了したと発表。同時に、新社名「日本電産マシンツール株式会社」(本社:滋賀県栗東市)とその概要、人事体制等を発表した。なお、現時点で株式取得が完了していないインドの 1 社及び中国の 1 社については、2021 年 8 月中を目途に完了する予定。

 今回の取引により、日本電産グループに工作機械事業を迎えることで日本電産グループの既存事業との相互補完が強化される。特に、日本電産グループの機器装置事業と要素技術開発、製造、営業面等においてシナジーがあると見込んでいる。

 三菱重工工作機械は、1936 年に広島において旋盤生産から事業を開始し、三菱重工のグループ会社として長年工作機械のトップメーカーとして「ものづくり」の未来を創る企業として継続、成長している企業。同社は工作機械、切削工具及びその関連製品に関する設計・製造・販売及びアフターサービス等を提供しており、これまでに培ってきた技術に加え、専門性の高い人材を有している。主な製品分野は、国内トップシェアを誇り、高精度・高効率の歯車加工を実現する歯車機械を始め、門型マシニングセンタなどの大形工作機械、最先端かつ独自技術を持つレーザー・半導体製造装置等の製品を展開している。

 日本電産は、三菱重工工作機械を軸として工作機械事業の更なる拡大を視野に入れており、必要な投資を行うことで同事業をグローバルの主役にすることが可能だと考えている。日本電産グループと三菱重工工作機械のそれぞれが持つ技術力、ブランド力、顧客基盤を相互に利用してグローバルベースでの工作機械市場の発展に貢献したいとしている。

 詳細は、ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了