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芝浦機械、21年4〜6月売上は26.4%増の約256億円

 芝浦機械が7月29日に発表した2022年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高は271億9千7百万円(前年同期比115.9%増)、売上高は255億9千8百万用(前年同期比26.4%増)となった。損益については、営業利益は4億2千2百万円(前年同期比967.8%増)、経常利益は3億9千万円(前年同期は経常損失4千2百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は、繰延税金資産の取崩し等により、1億2百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失5億円)となった。

 第1四半期(4~6月)における世界経済は、中国や米国などを中心に総じて回復基調で推移した。国内経済も輸出や生産に持ち直しの動きが続いている。しかし、新型コロナウイルス感染症再拡大や需要の急増を背景としたサプライチェーンの混乱等により、先行き不透明な状況となっている。

 同社グループが属する機械業界については、地域や業種により景況感に差異はあるものの、中国や米国などを中心に設備投資需要の回復が進んでいる。また、世界的に脱炭素化などの社会課題解決に関連した需要拡大の動きが見られる。

 このような経済環境のもとで、芝浦機械グループは中期経営計画である「経営改革プラン」に基づき、高収益企業への変革に向けて、組織再編を中核とした経営改革、成長分野に対応した投資の推進、資本効率(ROE)の向上を目指した財務戦略の実行に取り組んでいる。

 芝浦機械2022年3月期第1四半期データ

■セグメント別の概況

<成形機事業>「射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機など]

 射出成形機においては、販売は国内、インド、中国で増加した。受注は国内、米国、中国を中心に大幅に増加した。

 ダイカストマシンにおいては、販売は国内、中国の自動車向けで増加した。受注は国内、東南アジア、中国などで自動車向けを中心とした設備投資需要が回復したことにより、大幅に増加した。

 押出成形機においては、販売は中国の二次電池向けシート・フィルム製造装置および台湾、韓国の光学用シート・フィルム製造装置が増加した。受注は中国の二次電池向けシート・フィルム製造装置が増加した。

 この結果、成形機事業全体の受注高は175億5千5百万円(前年同期比114.7%増)、売上高は176億2千6百万円(前年同期比36.2%増)、営業利益は3億2千9百万円(前年同期比4.0%増)となった。

<工作機械事業>[工作機械(大型機、門形機、横中ぐり盤、立旋盤など)、精密加工機など]

 工作機械においては、販売は中国の風力発電向けが増加したものの、国内の産業機械向けが減少した。受注は国内、中国、北米の産業機械向けが大幅に増加した。

 精密加工機においては、販売は中国、台湾の光学系金型向けが増加した。受注は中国の光学系金型向けが増加した。

 この結果、工作機械事業全体の受注高は70億3千9百万円(前年同期比174.1%増)、売上高は57億4千2百万円(前年同期比10.3%増)、営業利益は1億5千8百万円(前年同期は営業損失2億5千8百万円)となった。

<制御機械事業>[産業用ロボット、電子制御装置など]

 制御機械事業においては、販売および受注は国内の半導体製造装置向け電子制御装置が増加した。

 この結果、制御機械事業全体の受注高は23億3千4百万円(前年同期比63.2%増)、売上高は20億2千1百万円(前年同期比23.9%増)、営業損失は8千3百万円(前年同期は営業損失1千3百万円)となった。

<その他の事業>

 その他の事業全体の受注高は2億6千9百万円(前年同期比36.0%減)、売上高2億6百万円(前年同期比55.3%減)、営業利益は9百万円(前年同期は営業損失2千4百万円)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2022年3月期通期の業績については、2021年5月12日に公表した下記の業績予想を変更していない。

 売上高1,060億円(前年度比14.4%増)、営業利益27億円(607.1%増)、経常利益22億円(152.0%増)、親会社株主に帰属する2020年度純利益10億円。

 芝浦機械の2022年3月期第1四半期決算短信

 

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