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東洋機械金属、21年4~6月期売上は71.1%増の78.8億円

 東洋機械金属が7月27日に発表した2022年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高は9,869百万円(前年同期比132.6%増)、売上高は7,882百万円(同71.1%増)となった。このうち、国内売上高は1,686百万円(同36.9%増)、海外売上高は6,195百万円(同83.6%増)となり、海外比率は78.6%となった。利益については、売上高が回復したことから、営業利益は384百万円、経常利益は448百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は254百万円となった。

 第1四半期における世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から大幅なマイナス成長となったが、ワクチン接種率の増加に伴い、欧米諸国などでは回復の兆しが見えている。わが国経済においては、同感染症の再拡大により一部地域において再度の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の実施などで経済活動に大きな影響を及ぼしている一方で、ワクチン接種が始まるなどの明るい兆しも見えてきているが、先行きは不透明な状況で推移した。

 同社事業に関連する業界においては、国内の設備投資は回復基調で推移した。また、海外では中国のIT電子機器や医療機器関連、東南アジアや欧州での生活用品関連を中心に回復した。このような市場環境のもと、同社グループは2024年3月期を最終年度とする第3期中期経営計画“TOYO GOCHALLENGE 2023”の達成に向けて事業活動を推進している。

 東洋機械金属2022年3月期第1四半期データ

■製品別の売上状況

<射出成形機>

 射出成形機については、国内は雑貨や容器類などの生活用品関連の需要が増加した。また、海外においては、中国でのIT電子機器や医療機器関連の小型機が増加した。また、東南アジアや欧州における生活用品関連の中大型機が増加した。その結果、売上高は6,421百万円(前年同期比96.5%増)となった。

<ダイカストマシン>

 自動車関連向けを中心とするダイカストマシンについては、国内は回復し増加した。海外においては、中国で増加したが東南アジアで減少したため、ほぼ横ばいとなった。その結果、売上高は1,460百万円(前年同期比9.0%増)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2022年3月期の通期連結業績予想については、2021年4月26日に公表した予想から変更はない。

 東洋機械金属の2022年3月期第1四半期決算短信

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