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DMG森精機 、工場内をクリーンに保つビルトインミストコレクタzero FOGを開発

・コンパクトな筐体により工作機械本体に搭載 クリーンな作業環境を実現

 DMG森精機は7月27日、金属加工時に発生するミストを効率的に捕集し、工場内をクリーンに保つビルトインミストコレクタ zero FOG(ゼロフォグ)を開発し、受注を開始したと発表した。

 近年、省人化、効率的な生産、品質の維持、労働環境の改善などのさまざまな理由から、製造現場で自動化 システムを導入する企業が増加している。自動化システムを利用する顧客から寄せられる課題の 1 つが、 金属加工時に使用する切削油が飛散することで発生するミスト。ここでいうミストとは空気中に浮遊する微粒子状の切削油のことで、加工時に切削油を供給した際の飛散や、 加工熱による切削油の蒸発などで発生する。ミストに含まれる油分は、機械の精度低下や、工場の環境悪化、作業者の健康悪化につながるため、製造現場ではミストコレクタを使用して、ミストを捕集し、クリーンな空気を 排出している。ミストコレクタにより、設備の故障などのリスクを低減するだけでなく、環境に配慮したクリーンな 労働環境を維持することができるため、自動化システムの需要と比例して、高性能なミストコレクタのニーズも 高まっている。

 Zero FOG は、0.3μm の微細な粒子を 99.97%以上捕集する HEPA フィルタの基準を満たした高性能な ファイナルフィルタを搭載しており、加工で発生した微細なミストを確実に回収することで、クリーンな工場環境を 実現する。また流体力学的最適設計により、デザイン的にも優れたコンパクトな筐体を実現しており、工作機械 本体にビルトイン搭載できるため、専用の設置場所は不要。一次フィルタの自動洗浄機能の搭載など メンテナンス性にも優れており、従来のミストコレクタと比較して、メンテナンス時間やコストを削減できる。 省エネルギーで環境にもやさしく、クリーンな作業環境を実現する zero FOG は、持続可能な開発目標(SDGs) にも貢献する。

 詳細は、ニュースリリース

 

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