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コマツ、東南アジア地域で油圧ショベルCEシリーズ「PC200-10M0」を発売

・都市土木作業向けに仕様を最適化

 コマツは7月26日、東南アジア地域において、宅地開発や道路工事などの都市土木作業向けCEシリーズとして20トン油圧ショベル「PC200-10M0」(画像)を発売すると発表した。インドネシアおよびタイを皮切りに導入を進め、標準シリーズ「PC210-10M0」とあわせ、2機種を東南アジアにおける2モデルライン戦略と位置づけ商品展開する。

 CEシリーズ「PC200-10M0」は、従来機の品質と耐久性を継承しつつも、エンジンを4気筒にするなど都市土木等の作業に特化して仕様を最適化することにより、低燃費化および本体価格を低く抑えることを実現した。競争力のある商品を展開することで中期経営計画の重点活動の一つである「アジアダントツNo.1」を目指す。

 油圧ショベルは建設機械の中でも汎用性が最も高く、土砂の掘削や積込み作業を中心に幅広い現場や用途で使用されている。コマツは伝統市場(※)においては、環境・安全・ICTをキーワードに、標準機種に加え、ICT建機やハイブリッド油圧ショベルなどの先進機種も展開している。一方、戦略市場(※)においては、燃費・コスト・ロバストネス(耐久性)をキーワードに商品展開を進めてきた。2019年より、燃費・耐久性に優れ、鉱山・砕石現場作業においてもパワーと生産性を発揮する標準シリーズ「PC210-10M0」を展開し顧客に好評だった。

 今回、標準シリーズ「PC210-10M0」に加え、宅地開発や道路工事といった都市土木作業等が中心の顧客向けにCEシリーズ「PC200-10M0」を発売することで、幅広い顧客のニーズにあわせた2モデルライン戦略を東南アジア地域において展開、今後はその他戦略市場へも展開を拡大予定。

 また、コマツはキーコンポーネントを内製化している強みを活かし、戦略市場向け商品のキーコンポーネントに、各種センサを搭載することでモニタリング技術を活用した故障予知・寿命予測を目指している。「PC200-10M0」は、標準シリーズ「PC210-10M0」と同様に各種センサを搭載し、同等の延長保証(最大5年10,000時間)を適用することで、顧客のメリットを最大化している。

 コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)に取り組む。また、顧客の幅広い要望に応え、中期経営計画の成長戦略3本柱の1つである「事業改革による成長戦略」の重点活動である「アジアダントツNo.1」を目指していく。

(※)コマツグループにおける「市場」の位置づけ
 伝統市場 日本、北米、欧州
 戦略市場 アジア、中国、中南米、オセアニア、アフリカ、中近東、CIS

 ニュースリリース

 

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